3DS・Wii Uでいま遊んでおきたい“名作”は? 「ニンテンドーeショップ」の終了時期確定を機に振り返る
MOTHER3
一方、“隠れていない名作”も今回のサービス終了にともない、姿を消す。2作目に挙げるのは、糸井重里氏がシナリオ・ゲームデザインを担当していることでも有名な『MOTHER』シリーズの3作目・『MOTHER3』。2006年にゲームボーイアドバンスで発売された、言わずと知れたRPGジャンルの金字塔である。
『MOTHER』『MOTHER2』に関しては2022年7月現在、Nintendo Switch Onlineにて配信されているが、同作はいまだ対象となっていない。今後、サービスが拡充していくにつれ、追加での配信も想定されるが、現時点で先行きは不透明だ。
ゲームボーイアドバンスのタイトルには同作のように、3DSおよびWii・Wii Uのバーチャルコンソールによって、現代にバトンをつないでいるものが多く存在する。もしそのようななかに思い入れのある作品がある場合には、この手のトピックで名前の挙がっていないタイトルだったとしても、チェックしておいたほうが良いだろう。
『ファイアーエムブレム』シリーズのGBA3作品
最後に紹介するのは、ここ数年で新たなファンを獲得し、年代・性別を問わず愛されるシリーズへと成長した『ファイアーエムブレム』から。同シリーズには、ゲームボーイアドバンスでリリースされたタイトルが3作存在する。それが『ファイアーエムブレム 封印の剣』『ファイアーエムブレム 烈火の剣』『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』である。
それぞれオリジナル版は、2002年、2003年、2004年に発売されている。ほぼ1年周期という短いスパンで発表されたタイトルながら、ゲームとしてのクオリティが非常に高く、現在もシリーズのマストとしてコアなファンに支持される作品たちだ。
2022年7月現在、市場では4,000円程度でパッケージソフトが取引されている例もあるが、在庫が極めて薄く、今回のサービス終了によって大幅なプレミア化も予測される。『MOTHER3』同様、現行のサービスで復刻される可能性もあるが、気になっているのであればダウンロード版を手元に置きつつ、そのときを待つのが無難だろう。
『ファイアーエムブレム』シリーズには『ファミコン文庫 はじまりの森』同様、ニンテンドウパワーの書き換えソフトなどで展開された『ファイアーエムブレム トラキア776』という作品もある。同作もまた、今回のサービス終了にともない、ダウンロードが不可能となるタイトルだ。もしここ数年で新たにシリーズのファンとなったのであれば、今後その名を耳にする機会もあるはず。“最も難しいファイアーエムブレム作品”として名高い同作にもぜひ触れてみてほしい。
本稿では厳選の3本を紹介したが、この機会にダウンロード・プレイしておきたいタイトルは山ほどある。個人的には、続編の発売で注目を集める『デビルサマナー ソウルハッカーズ』(3DS)や、『カルドセプト』シリーズ(3DS)、『カエルの為に鐘は鳴る』(3DSバーチャルコンソール)、『オウガバトル64』(Wii Uバーチャルコンソール)、『月風魔伝』(3DS・Wii Uバーチャルコンソール)、『半熟英雄』(3DS・Wii Uバーチャルコンソール)なども詳しく紹介したいところ。この記事をきっかけに、歴史に埋もれてしまう作品に関心が集まり、より多くのフリークに触れられる機会となれば幸いだ。