『今日好き。小夏編』最終話ーーカップル成立したのは? ゆいな、“三度目の正直”となるか?

『今日好き。小夏編』最終話

じゅり、こたろう&ゆうじろうの間で揺れ動き、最後に出した決断は?

 遊園地での“最後のアピールタイム”にて、じゅり(三浦寿莉)はこたろう(蓮池虎太郎)、ゆうじろう(上野裕次郎)のふたりとそれぞれ2ショット。自身が“追う側”であるこたろうとは、この旅ラストのお願いとして手繋ぎに成功。当初こそじゅりから持ちかけたものだったが、最後に記念写真を撮るころには、今度はこたろうの方から自然と手を握ってきた。この積極的な行動は、あくまでじゅりとの思い出を輝かしいものとして残すためか。それとも、こたろうが告白を待つと思われたゆいなからのキモチの決別を意味するのか(結果的に、その本心は明かされぬまま旅は終わってしまうのだが)。

 今度は、自身が“追われる側”となり、ゆうじろうにエスコートをされる形でメリーゴーラウンドに。この旅の冒頭、ゆうじろうは『タイタニック』が好きだと語っていたが、ここではその主人公の名前をクイズで出題。じゅりはふいに、“ローズ”というヒロインの名前をパッと思い出す。すると、ゆうじろうが「じゅりがオレのローズになってな」と、名作になぞらえながら想いの強さをアピールした。なんともコテコテなコメントではあるが、それすら愛おしくなるのが高校生の純恋愛。選んだのが『タイタニック』という、彼ら世代とは離れた作品という点でも“1周まわった”深みを感じるところだ。

 だがこの後、じゅりが告白の場で最後に出した結論を受けて、男子ふたりは思わず神妙な顔つきに。「じゅりは、ふたりをここで選ぶことはできませんでした。ごめんなさい」。彼女曰く、最後の最後で想いが揺れ動き、この段階で運命の相手を決めてしまうことをいつか後悔するだろうと悟ったようだ。

 順に、こたろうが「じゅりが選んだ答えだし、ちょっとは悔しい想いもあるけど、ホンマに2泊3日ありがとう」、ゆうじろうが「正直(じゅりは)こたろうがいいかなって思った自分もおったし」「こたろうの前でもう一回言うけど、オレはホンマに大好きやから」と、どちらも彼女を優しくフォロー。このあたりは、彼女が向き合ってきた男子が“間違いなかった”ことを証明するかのようだった。

 自身が複数の相手の間に置かれながら、追う/追われる関係性の中間地点で悩んでしまう。じゅりの状況は、まさにこの世の恋愛の縮図を観ているかのような気分にさせられた。同時に、これは『初虹編』における、おおはる(大木遥翔)、ゆいなと、彼女がかつて告白をした男子であるげんき(吉田元気)の関係性にも当てはまったこと。じゅりのケースで違ったのは、最後にゆいなとは少し違う答えを導き出した点である。こうした局面を、今後の『今日好き』でも何度も目撃することになるのだろう。

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