『今日好き 小夏編』1話ーー継続メンバーの登場で波乱の予感 番組初の“夜の2ショット”とは?

新旧クロスオーバー! 懐かしさと新鮮さを与える『小夏編』の様々な試み

 2022年度の『今日好き』を語る上で、『小夏編』は大きなターミングポイントとなるかもしれない。というのも、2019年度に黄金時代を築いた“あの頃”への原点回帰と、新鮮で大胆な試みのどちらもが目一杯に詰まっているからだ。

 はじめに原点回帰の側面では、男女どちらが最終告白をするのかが、旅の冒頭にいきなり発表されたのだ。最終日に告白をするのは女子から。いわゆる“告白決め”については、男女それぞれがレクリエーション的なくじ引きをするのが恒例になっているが、まさか2019年度の『ハワイ編』『グアム編』に通ずるかつての要素を復活させてくるとは。こうした“告白決め”については、過去に分析記事を執筆したためぜひ参照いただきたい(参考:『今日好き』シリーズの“告白成功率”を徹底分析 カップルが成立しやすい要因は?)。

 また、これまで割愛されがちだった“私服披露”に再びスポットが当たり、メンバーがキャッキャとする姿を久しぶりに拝むこともできた。新メンバーのはる(新井谷悠)が、女子陣の登場に「来た来た来た来た!」とやたらとはしゃいでいるシーンに、思わず懐かしさすら感じてしまう。旅の初日のプログラムが盛りだくさんなところもポイント。最近では初日は2プログラムをこなす程度だったが、今回は昼の野外レストランでのフリータイムから、夕方に貸切プールで遊ぶ時間を挟み、夜は2人きりで過ごすグランピングナイト/宿泊先でのフリータイムとなっている。

 そして詳細は後述するが、旅の開始時ではなく“途中参加”の形で継続メンバーが参加表明をしたことも大きな見どころだった。直近では『蜜柑編』でゆあ(上ノ堀結愛)が登場し、同シリーズを“神回”へと昇格させたが、『小夏編』はどんな展開を迎えるのだろうか。

 一方で、これまでにない新たな試みについては、冒頭の顔合わせで女子メンバーが全員揃った形で始まったところがまず新鮮だった(これはもしかすると、女子同士の顔合わせをやむなくカットしたのかもしれないが、とはいえ通例であれば男女1〜2名ずつが順に集まってくるはず。つまり、女子メンバーだけがまとまって集まることもないだろう)。

 また、メンバーが男女別で第一印象で気になった相手を明かし合うことなく、顔合わせからすぐさま2ショットに移行したところにも語りどころが。それぞれの2ショットの時間を通して、誰が誰を気になっているかを視聴者側に対して小出しにするタイプの編集は、ここ最近の『今日好き』のスタンダードからいい意味で外れたものであり、これまでにない角度からのドキドキ感を誘ってくれたはずである。

 何より最もわかりやすいのは、“2人きりで過ごすグランピングナイト”。それこそ『卒業編2022』では、初日のグループ別行動として宿泊先を2組に分けたこともあったが、今回はその進化版といえる(参考:『今日好き 卒業編2022』1話ーー史上最多、11人の旅がスタート! 気になる継続メンバーは?)。なぜならこの日に一緒に過ごすのは、気になる相手と自分のふたりきりなのだから。余程のことがなければ、お互いの距離感が縮まるほかないだろう。実際にグランピングをするペアについても、詳細はこの後に触れていきたい。

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