売り切れ続出の『太閤立志伝V DX』 歴史ゲームとして異例なヒット、その理由を考える
現代は、インターネットを活用した情報収集が当たり前の時代だ。ゲームの購入動機にも、オンライン経由のものがさまざまある。公式の発信するトレーラーはもちろん、配信者によるゲーム実況、さらに近年トレンドのリメイク・リマスターに限っては、オリジナル版の評判も重要な判断基準となっているだろう。
これまではその存在を知らなかったフリークたちが、リマスター版の開発・発売をきっかけに情報を収集し、「『太閤立志伝V』が名作と呼ばれる作品であること」を知る。トレーラーを観て、「(ハードルの高い歴史シミュレーションであっても)これなら自分にも楽しめそう」と判断する。ゲーム実況をきっかけに同タイトルを知り、実際にプレイしたい気持ちが生まれる。これらすべての根幹には、『太閤立志伝V』で集大成となったシリーズのゲーム性と魅力がある。
オリジナル版の発売から約20年が経ち、ふたたび動き出した『太閤立志伝』シリーズの時計。ファンが期待するのは、“金字塔”の誕生を受けての幻のナンバリング最新作だ。リメイク・リマスター版の誕生によって、止まっていた時間が進み始めた例は過去にも存在する。セールスとして一定の成功を収めつつあるのであれば、なおさらだろう。
はたして『太閤立志伝VI』の発売は現実となるか。『太閤立志伝V DX』の成功を喜ぶ1人のシリーズファンとして、今後の動向を注視していきたい。
(C)コーエーテクモゲームス
※記事初出時、一部発売年月に誤りがございました。訂正してお詫びいたします。