「ahamo大盛り」で得するユーザーとは? ドコモのデータ大容量プランを徹底解説

 ドコモ初のオンライン専用料金プランとして登場したahamoに、新料金が追加される。それが「ahamo大盛り」だ。料金は月額4950円。データ容量は100GBで、容量を超過した際にも1Mbpsと比較的速い速度で通信ができる。PCやゲーム機など、他のデバイスをネットにつなぐテザリングも、100GBに容量が増える。提供開始は6月になる見込みだ。

ドコモは、6月上旬に「ahamo大盛り」の提供を開始する。料金は4950円

 ワンプランで迷わず契約できることを売りにしていたahamoだが、ahamo大盛りが加わったことで、選択肢が2つ増えてしまったようにも見える。だが、厳密に言えばそれは間違い。新料金ではあるが、ahamo大盛りは料金プランではなく、オプションという位置づけだ。利用者が契約するのは従来同様、月額2970円のahamo一択になり、より大容量が必要になったユーザーだけが1980円の「大盛りオプション」を足すことで、80GBのデータ容量が追加される。

 オプションのため、付け外しが比較的柔軟で、プラン変更より気軽なのはメリットと言えるだろう。例えば、出張やオンライン会議でデータ通信が多くなりそうな月は大盛りオプションをつけておき、通常の月はahamo単体で使うといったことが可能だ。「5Gギガホ プレミア」のような料金プランだと、プラン全体を切り替えなければならない。プラン変更だと原則翌月適用になるが、オプションは契約直後から有効になるのもメリットだ。

オプションのため、当初の20GBを使い切ったあとから適用できる

 ただし、大盛りオプションで余ったデータ容量は繰り越すことができない。そのため、使いどころには注意が必要だ。月の後半でデータ容量が不足した場合、1980円で大盛りオプションを購入すると割高になってしまうおそれがあるからだ。ahamoは、1GBあたり550円でデータ容量の追加ができるので、。追加が3GB程度で済むようであれば、そちらを使用した方が安く済ませることができる点は覚えておきたい。

 ahamoが大盛りオプションの提供に踏み切った背景には、データ通信需要の拡大があるという。ドコモのahamo推進室長、岡慎太郎氏は「年を追うごとに(データ通信量が)増加するトレンドがあったが、特に20代、30代はその傾向がより顕著」だと語る。リモートワークや動画視聴の増加などが、その理由だ。こうした特徴はグローバルでも共通しており、特に通信インフラの進化との連動性が高い。

データ使用量は年々増加傾向。特にahamoのターゲットである20代、30代の伸びが顕著だという

 ahamo導入以降、5Gのエリアが広がり、より高速で通信ができるようになった。「通信速度を重視して、あえて(速度が安定するかどうか分からない)Wi-Fiにつながないといった利用動態も見えてきた」(岡氏)という。一方で、ドコモ自身もデータ容量無制限の5Gギガホ プレミアを提供しているが、こちらはオンライン専用ではなく、割引がないと料金が跳ね上がってしまう。その間を埋めるのが、ahamo大盛りというわけだ。

関連記事