ボタン1つでギターが弾ける? 初心者でも複雑なコードが奏でられる「インスタコード」の仕組み
キーの変更や音色と演奏モードも楽しめる。音楽制作にもおすすめ
演奏モードははじく「ストラム」と、たたく「ヒット」とおさえる「プッシュ」の3つから選ぶことができる。
ストラムではアコースティックギターや、ジャズギター、クリーンギター、ディストーションギター、ウクレレが内蔵されており、電子楽器とは思えないクリアな撥弦楽器や弦楽器の音色を楽しめる。ヒットではアコースティックピアノ、電子ピアノ、オルゴールといった鍵盤楽器の音色を、プッシュでは弦楽器(Strings)、管楽器(Brass)、口笛、シンセパッドやサウンドエフェクトまで内蔵。こんなにも豊富な種類の音色を奏でられるとは想定外だったので非常に驚いた。コンパクトなサイズも魅力で、音色も豊富。どこにでも持っていきたくなる楽器だ。音色カスタム機能を使えばベースや三味線など128種類の音色から自由に選択できる。
また、筆者は音楽制作の仕事をしているのだが、PCやタブレット端末と接続すれば作曲ツールにもなる。USB MIDI(USB Type-C)、Bluetooth MIDIに対応しているので、DTMをやっている人には必見だ。
実際にMIDIに接続してみると、レイテンシーも感じずにストレスなくPCから音源を鳴らすことができた。面倒な設定はないので、接続すればすぐに使えるのも魅力的だと感じた。
インスタコードはファームウェアアップデートに対応しており、今後も様々な新機能が追加される予定だ。
インスタコードを弾くことでコード理論の勉強にもなりつつ、さまざまな機能を使って初心者からDTM用途まで楽しめる。ギターに挫折した筆者も久しぶりに新しい楽器を始めた気分が味わえた。