2022.03.05 12:00

日韓カップル・セロウンブログ「思っていた100倍大変だった」　ビジネス本格始動がもたらした変化

文・取材＝於ありさ、写真＝池村隆司

2人で始めたビジネスは思っていた100倍大変⁉︎

ーーセロウンブログとして発信をするようになってから、変化したことはありますか？

ウナ：2人で本業を辞めて、一緒にインフルエンサービジネスやアパレルブランドの立ち上げをすることになったので、以前よりも深く話すようになりましたね。また、日常とビジネスを完全に切り離すのが難しくなったこともあって、お互いに頼り合えるようになったし、より信頼するようになりました。良い意味で、さらに関係性がよくなりましたね。

りゅう：たしかに、これまで話してなかった領域の話もするようになったので、より深くお互いのことがわかるようになりました。もともと2人でビジネスをするなんて、1ミリも考えていなかったんですけどね。

ーーなぜ2人でビジネスをやることにしたのでしょう？

りゅう：ウナがもともと服や美容について興味があったことと、視聴者の方が求めてくださるものがリンクしたからというのは大きいですね。

ウナ：そうなんです。TikTokやInstagramでいただくDMの80%以上が「写真で着ている服はどこで買えますか？」とか「化粧品はどこで買っているんですか？」みたいなものが多くて、韓国スタイルを共有してほしい方が多いんだなと感じました。それがきっかけでアパレルブランドを立ち上げることにしたんですよね。

ーー実際、2人でビジネスをやってみていかがですか？

ウナ：もうしんどすぎる！（笑）アパレル事業って、具体的にディティールまで決めていかなければいけない事業なので、かなり手間がかかるんです。それにシステムを作るための時間もかかるし、スタッフを採用するのも初めての経験だったし、いろいろ学ぶことが多くあって、この1年は寝られない日が続くくらい忙しかった。

りゅう：たしかに思っていた、100倍ぐらい大変でした！（笑）でも、だからこそ毎日めちゃくちゃ話し合うようになりましたね。最終的にはお互いを尊重しあって、納得しあった結論にたどり着くことが多いです。話しあうことの大切さは、ウナが教えてくれたんですけど。

ウナ：同じアジア文化ではあるものの、それぞれが違った文化の中で生きてきたし、年齢も6つ離れているし、性別も違うから、他のカップルよりも何倍もコミュニケーションを取らなければと思っているんです。そうじゃないと、いつか疲れちゃうんじゃないかなって。だからこそ、ビジネスのこともプライベートのこともたくさん話しています。

ーーなるほど。意見が食い違うこともあるのでしょうか？

ウナ：あります。例えば、2カ月くらい前から本格的にYouTubeを撮影するようになったのですが、私は、最初YouTubeをやりたくなかったんですよ。すでにいろいろな活動をやっているのに、新しいことを初めたことで、ほかの活動に集中できなくなるのが嫌だなって。「やるなら1人でやって」みたいに言ってました。

りゅう：たしかに。たまに「ちょっと1回だけ撮ろうよ」みたいな感じで声かけて、撮ってくれてたよね。

ウナ：そう！　あの時は「りゅうの意見を尊重しよう」と思って撮ってた（笑）。ただ、始めてみてからは、TikTokよりも長い尺の動画も作れるし、思い出を残せるビデオなのがいいなと思うようになって、興味が出てきたんですよね。だから、今は将来的にやりたいと考えている美容系の事業のことも意識して、ビューティー系の発信もしたいなと思っています。

りゅう：よかった！　そう思うようになってくれたなんて、めっちゃ嬉しい！

将来的には2人で留学したい

ーー今後頑張っていきたいことを教えてください。

ウナ：TikTokもYouTubeも、アパレルも全部頑張りたい一方で、1つに集中したら、他が崩れてしまったりとバランスの取り方はまだまだ苦手なんです。アパレルに関しては、システム化して、ある程度スタッフにまかせられるようになってきたので、今年はもっと安定化させることが目標です。それからコスメに関する事業も始めて、ゆくゆくは2人の時間を確保できるようになればいいなと思っています。

　本当はやりたいことがたくさんあるんです。大学院に行ったり、勉強したりもしたいなって。安定したら、2人でアメリカやカナダに留学して経営の勉強をしに行きたいねって話しています。

りゅう：そうなんです。だから、今は自分たちの作ったブランドを成長させつつ、自分たちの時間をしっかり作って、やりたいことをやりたいときにできる状態でいられるように頑張ります。