主婦YouTuber・ほしのこが語る、アンチとの向き合い方 「指摘は勉強だと受け入れても、アンチは気にしない」

ほしのこが語る、アンチとの向き合い方

ーーところで、なぜYouTubeを始めたのでしょうか?

ほしのこ:影響力を持ちたかったのです。私は幼いころから美容サロンなどを経営する夢を持っていました。そのころは、影響力を持つという考えはなかったのですが、やがて個人がブログで発信する時代がやってきて、私が中学一年生のころにはみんなブログを始めていました。

 私はギャルだったのですが、周りのギャル友達の中にはブログで広告料をもらう人も出てきました。ブログはお金が稼げるし、影響力を持てばさまざまな商品をプロデュースする機会ももらえる。仕事として成り立つことを知り、時代の変化が訪れていると感じました。高校生の時には、影響力を持って経営者になるビジョンが見えていましたね。影響力を持つのが一番の近道だ、と思ったのです。

 しかし、結局影響力を持つことなく専業主婦になりました。夢破れたと肩を落としもしましたが、影響力を持ちたいという気持ちを捨てることができませんでした。私のYouTube歴は長く、日本にYouTuberがほとんどいないころから海外のYouTube動画をたくさん見てきました。なので、自分が何かを始めるならYouTubeだろう、となんとなくビジョンは描いていました。ずっと見てきたし、人気コンテンツや魅力的な関連キーワードなど、数字を取るためのコツなんかも理解できるようになっていましたし。

 とはいえ、YouTuberになろうと決めたからといって、その時すでに動画作りができていたわけではありません。動画作りは独学です。とりあえずソフトをダウンロードして、ちょっとずつ自分でいじりながら学んでいきました。

ーー影響力を持ちたかったほしのこさんですが、人に影響されたり、憧れをもったり、流行に左右されることはあるのですか?

ほしのこ:たとえば仲里依紗さんの世界観や性格に憧れますが、私がそうなろうとしてもなれません。しかし、動画を見ていると何かしらのヒントがあります。見たもの全てを生かすのではなく、ヒントとなることは探します。

 私はこだわりが強い方で、世間一般的に流行っているものでも自分が良いと思わなければ取り入れません。今はナチュラルな色で揃えていますが、以前はモノトーンが好きでした。しかし、これといったきっかけがあったわけではありませんが、ある時からモノトーンにしっくりこなくなって。見ていると心が冷たく感じるような。

 それで、InstagramやTwitter、Pinterestなどの写真を見ながら、ナチュラルなカラーを見ていると心が安らぐと気づいてからは、今のインテリアに落ち着きました。今好きなものがナチュラルカラーなので、例え蛍光色の流行がやってきたとしても、取り入れたいとは思いません。流行だから、誰かが言っていたからと左右されることはあまりなく、その時自分が好きなものは何かが重要なんです。

 それに、影響力を持ちたいと考える人が、誰かや何かに惑わされていたら影響力なんて持てません。自分の信念や貫くもの、こだわりがなければ誰も支持してくれないと思います。動画のスタイルも、編集技術が上がったことで変化はついたかもしれませんが、1本目から信念とこだわりは変わっていません。流行のサムネがあっても、それぞれに特色はあるので、あれこれ吸収していたら自分の色がブレてしまう。なので、自分の色を大切にするということは、しっかり守っているかもしれません。

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