PS5コントローラーの「アダプティブトリガー」がiPhoneに対応? スマホのゲームがさらに快適に
Appleは1月28日、開発者向けにiOS15.4のパブリックベータ版をリリースした。本アップデートには「マスクを着用した状態でのFaceID認証対応」などが含まれており、SNSでも話題になっているが、PS5専用コントローラー「DualSense」への対応も盛り込まれている。
PS5のコントローラー「DualSense」はApple Storeでも販売されている。
DualSenseの「アダプティブトリガー」はゲーム内でのアクションに応じてL2/R2ボタンの押し込みを検知してフィードバックを返す機能で、弓を引き絞る、銃の引き金を引く、レバーを引くといった動作をよりリアルに表現し、ゲームへの没入感を高めてくれるという。今回のiOSパブリックベータではこれに対応する形となった。
このアップデートが予定通り正式版のiOSに盛り込まれれば、DualSenseをiOSで制御できるようになり、Sony製アプリ「PS Remote Play」でのPS5のリモートプレイのみならず、iOS向けのゲームタイトルでもDualSenseの機能を活用できるだろう。
コンシューマー機コントローラーとの互換性を高めるアップデートは、Appleのゲーム体験への注目の高さを示しているといえる。同社が提供する月額制のゲームサービス「Apple Arcade」では、独占配信される専用タイトルを売りにしている。サードパーティにおいてもモバイルデバイスでのゲーム体験に注力する企業は多く、前述の「PS Remote Play」やNVIDIAが3大キャリアと手を組み取り組んでいる「GeForce NOW」など、今回のiOSアップデートによって恩恵を受けるサービスは多い。
また、「アダプティブトリガー」への対応はGoogleの提供するAndroid OSに先んじての実装であり、同社とのゲームプレイヤーの奪い合いに備えたものとみられる。
なお、DualSenseの振動を場面に合わせて変化させる「ハプティックフィードバック」機能にはiOS・Androidいずれも非対応であり、今後もモバイルデバイスのOSアップデートに注目したい。
Source:https://dotesports.com/hardware/news/ios-15-4-beta-supports-dualsense-adaptive-triggers