コムドット「ノーマスク鬼ごっこ」報道に反論 リーダー・やまとは「徹底的に戦います」

 320万以上のチャンネル登録者数を誇る5人組YouTuber・コムドットが、昨年からエスカレートし続けているコムドットへの悪質な報道やコメントに対し、動画にて「強い気持ちを持って発信します」とコメントした。

逆鬼ごっこについて話します

 この日、コムドットは『逆鬼ごっこについて話します』というタイトルで、動画を公開。冒頭にて「自分たちのことを悪く切り取った記事が出て、勘違いした人たちからの批判的なコメントが出ている」と話した。

 「逆鬼ごっこ」とは、コムドットが2022年の年始企画として行なった大型企画。通常の鬼ごっこは1人の鬼が複数の逃走者を追いかけるが、「逆鬼ごっこ」では複数の鬼が1人の逃走者を追いかけるルールとなっている。

 2022年1月16日に1本目の動画を公開して以降、計8本の「逆鬼ごっこ」動画を公開。最終日だったため、公開されてからまだ日の浅い8本目を除き、全て200万回以上の再生数を記録する盛況ぶりだ(2022年1月27日時点)。

 雑誌・ViViが発表した「2021年下半期 国宝級イケメンランキング」の「好きなYouTuber部門」の1位に輝くなど、昨年のYouTube界を盛り上げたコムドットだったが、この盛況ぶりを見るに、2022年もその勢いはとどまるところを知らない。

 しかし高まる支持の大きさに比例して、加熱しているのがコムドットへの誹謗中傷。前述した『逆鬼ごっこについて話します』の動画内でも「『コムドット ノーマスクで企画か!?』のような、悪意のある切り取り方をされた記事があって悔しい」とコメント。その記事がYahoo!ニュースに転載され、コメント欄やSNSで「マスクしないまま屋外で鬼ごっこなんて、頭がおかしいんじゃないの」といった批判的な声が相次いだことで「コムドットをこき下ろそうとする文化が、すごく強くなっている」と、少し戸惑ったような表情も見せた。

 たしかに街中での企画に際して、マスクはしていなかったものの、マウスシールドは装着している。「ノーマスク」というタイトルだと、あたかもコムドットが新型コロナウイルスの感染予防に対して全く配慮していない印象を受けるが、マウスシールド以外にもワクチンの接種やPCR検査の実施(結果はメンバー全員が陰性)など、さまざまな配慮がなされたうえでの撮影だった。

 2021年6月に起きた「YouTuber 31人宴会騒動」が象徴するように、その一挙手一投足が、世間の注目の的となった「YouTuber」という職業。なかでも勢いのあるコムドットは、宴会騒動以降も「コンビニたむろ」や「未成年飲酒の過去」など、さまざまなニュースでメディアに取り上げられた。

 そのたびにコムドットは「謝罪」と、非があったとする部分の「改善の約束」を発信してきた。今回の騒動でも、感染症対策の効果が低いとされる「マウスシールド」ではなく、今後は「マスク」を着用して動画を撮影することを約束している。

 そして「謝罪」と「改善の約束」に加えて、コムドット、なかでも特にリーダーのやまとは「過剰な誹謗中傷はやめよう」という呼びかけも、騒動のたびに行なってきた。今回の「ノーマスク鬼ごっこ」報道のあとも、自身のTwitterにて

“PV数に目が眩んで情報を切り取って悪く流す無責任なメディアも、間違った情報を元に人を攻撃する人もいい加減にして欲しい
なんかおかしくないですか?(中略)
自分が納得できないことや不条理なことがおこった時は徹底的に戦います“

というつぶやきを投稿。

 過激な誹謗中傷に対して、コムドットのように強い気持ちで発信し続けることのできるYouTuberもいるが、なかには心身の調子を崩してしまう人もいる。誹謗中傷が原因で、著名人やインフルエンサーが自ら命を絶つ事件はこれまでに起きており、また最近では、同じく人気YouTuberの平成フラミンゴ・RIHOが、誹謗中傷を原因に2021年の11月から約1ヶ月間、活動を休止していた。

 人気のある著名人やインフルエンサーを取り上げれば、メディアは注目を集めやすい。ネガティブなタイトルであれば、なおさらだ。しかし悪意ある切り取りによる目先の一時的なPV増加の裏には、誹謗中傷によって心をすり減らす人がいるのだ。

 この世の中の情報に「絶対」はない。特に人間の関わる報道は、どれだけ気をつけても何かしらの意図や偏見が混じってしまうことはある。しかしそのなかでも、少しでも適切な情報を、適切な形で受け取ってもらえるよう最善を尽くすのが、情報を発信する側の務めではないか。筆者もメディア業界の端くれとして、今回の一連の「ノーマスク鬼ごっこ」の報道を見ながら、改めて襟を正した。

関連記事