Picsart×YOSHIROTTEN×とんだ林蘭が語る クリエイター活躍の未来

Picsart×YOSHIROTTEN×とんだ林蘭鼎談

台頭するNFTやメタバース。Web3.0時代を生き抜くのに必要なこと

ーーNFTやメタバースなど新しいトレンドが生まれてきています。今後Web3.0の世界が到来するなか、クリエイターを取り巻く環境はどのような変化が生じるのでしょうか。

石田直樹 YOSHIROTTEN とんだ林蘭
石田直樹、YOSHIROTTEN、とんだ林蘭

石田:クリエイターへの需要は今度すごく増えてくると考えています。メタバースはヘッドセットを装着しながら生活する世界なので、オフラインでいう農業や製造業のようなものは全くないと思っています。それはすなわち、メタバースが発展するとエンタメやコンテンツの消費が伸び、コンテンツを作るクリエイターへのニーズが高まるということに繋がるはずなんです。また、デジタル上で自分の所有物として証明するNFTが興隆してくることで、NFTアートを作ったクリエイターが報われるようになってくると思います。

YOSHIROTTEN:デジタルアートをやっている身からすると、メタバースのような仮想空間が出てきたことで、さらに可能性が広がると感じています。ありえない景色だったり空想しているものとかを、仮想空間で再現性を持たせて作れることにとても興味がありますし、自分がやりたいと思っている街や星を作ることも実現可能になる世界にとても好奇心が湧いています。また、NFTが出てきたときは「やっとデジタルアートがアート作品として価値を持つようになる」と感じてすごくワクワクしました。

とんだ林蘭:お二人の話を聞いていて、自分も置いていかれないようにしないと思いました(笑)。特にNFTやメタバースは自分から情報収集していませんが、もし機会があれば挑戦してみたい気持ちはあります。

時代に求められるものを創り続けることが何よりも大切

ーーAIが発展してくると、クリエイティブの制作過程で手助けしてくれるわけですが、逆を言えば誰でもクリエイターと名乗れるようになってきていると思っています。そんななかでも頭ひとつ抜きん出るためには何を意識すればいいのでしょうか。

石田さん:SNSが登場した際も「個人が発信できるようになればジャーナリストは不要になる」と言われていましたが、結果的には今でもジャーナリストが書くプロの読み物の需要はなくなっていません。これは、クリエイティブの世界にも言えることで、みんながAIの技術で簡単に良いものが作れるからといって、時代に求められているものを創り続ける能力や審美眼といったプロフェッショナルの価値がなくなることはないでしょう。

YOSSHIROTTEN:すごいテクニックを持ってやっている人もいれば、類い稀なセンスで作る人もいて、世の中にはさまざまなタイプのクリエイターがいます。そんななかでも、人に影響を与えたり心を動かしたりできることが大事になってくるわけで、それは言葉では言い表せないかもしれません。

とんだ林蘭:一瞬飛び抜けることは誰でもできるかもしれませんが、長い間支持されている人は、クリエイターになりたいと思っているのではなく、「自分が作りたいものを作りたい」と強く考えているのだと思います。長くクリエイターとして活動できる人は、ずっと作り続けたいというパッションを持っているからこそ、どんな状況になろうとも、注目を浴びるようなクリエイティブを生み出していけるのではないでしょうか。

ーーこれまで色々とお話を聞かせていただき、ありがとうございました。最後に今後の展望について教えてください。

石田:Picsartは日本での認知度はまだまだ伸び代があると感じています。プロダクト自体は強いと実感しているので、今後はもっと日本のユーザーに使ってもらえるように尽力したいと思っています。また、プロのアーティストとコラボレーションしたクオリティの高いコンテンツを作り、クリエイターのインスピレーションとなる取り組みも継続していきたいと考えています。

YOSHIROTTEN:これまで積み上げてきたものを壊さずに、ずっと自分の作品を作り続けていきたいと思っています。1年後や2年後の目標はあまり考えていなくて(笑)。日々過ごしていくなかで、今までできていなかったことが、いつの間にかできるようになっているので、「次はどんなことにチャレンジするのか」と楽しむ気持ちを持ちながら、今後も頑張っていきたいですね。

とんだ林蘭:自分一人で制作するコラージュとかイラストとかよりも、最近はアートディレクションの仕事の方が楽しいと感じています。クライアントワークとしていただく案件の方が、自分には合っていると思っています。今後は広告などいろいろな仕事をやっていきたいですね。

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