『メガテン5』に感じた“RPGのこれから” 復権のカギは次世代機に?
RPGもまた、次世代機でリリースすべきジャンルだ
最近では、スペックを要求しないゲーム性・ジャンルのタイトル(RPG・シミュレーションなど)はNintendo Switchで、より描画性能を求めるゲーム性・ジャンルのタイトル(アクションなど)はPlayStation4/5、Xbox One/Series X/Series Sで、という傾向が強まりつつある。そのような時勢を踏まえた上で私は、RPGもまた次世代機でリリースすべき、相性の良いジャンルであると断言したい。なぜなら、同ジャンルにおけるUXには、マシンスペックによって解決を見るであろう問題が多く存在しているからだ。
たとえば、オープンワールドのアクションにおいて、ゲーム開始時のロード時間はある程度長いのが一般的である。極端なことを言えば、10秒のロード時間が15秒になろうと、プレイヤーはそこまで気にかけないだろう。しかし、RPGでは、この33%の増加が致命的となる。バトル画面への遷移にかかるロード時間が2秒から3秒となれば、プレイヤーの体験は著しく悪化するはずだ。
次世代機がもたらすゲーム体験は、RPGというジャンルの可能性を広げるに違いない。『メガテン5』から受けたインプレッションは、この考えを確信させるものだった。おそらく今後、RPGの主戦場は次世代機へと移り変わっていくだろう。その先に、歴史に名を残す傑作の誕生があるような気がしてならない。
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