『バンジョーとカズーイ』のサントラがいかに1989年の『バットマン』から影響を受けたか？　作曲者が語る

　音楽が非常に高く評価されているNintendo 64のゲームといえば『バンジョーとカズーイの大冒険』を思い浮かべる人も多いだろう。そんな名作を手掛けた作曲家グラント・カークホープ氏が、『バンジョーとカズーイの大冒険』についてインタビューで語った。

　グラント・カークホープ氏は、レア社に入社してわずか2、3カ月で『ゴールデンアイ 007』を手がけ、その後『バンジョーとカズーイの大冒険』のサウンドトラックを制作している。他にも『あつまれ！ピニャータ』や『マリオ＋ラビッツ キングダムバトル』など、数々のゲーム音楽を手がけた彼であるが、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』
や『バットマン』などの映画音楽を手がけた作曲家ダニー・エルフマンから受けた影響は計り知れないとNintendo Lifeに語っている。特に『バンジョーとカズーイの大冒険』はダニー・エルフマンが手掛けた1989年の『バットマン』に影響されているようだ。

　初めて買ったオーケストラスコアが『バットマン』のサウンドトラックだったことをきっかけに、大の『バットマン』ファンになったグラント・カークホープ氏。息を呑むほど素晴らしい『バットマン』のスコアに衝撃を受け、劇場版を映画館で5回も見たと語っている。

　ダニー・エルフマンの音楽にどっぷりはまっている最中、『バンジョーとカズーイの大冒険』を制作していたグラント氏は、『バットマン』のサウンドトラックで使われているコード進行を、そのまま『バンジョーとカズーイの大冒険』の「マッドナイトまんしょん」でも使用したと語っている。

このようにダニー・エルフマンの『バットマン』からいかに『バンジョーとカズーイの大冒険』が影響を受けたのかを語ったグラント氏。実際に「マッドナイトまんしょん」の楽曲を聞けば、ダークであるが、どこか愉快なダニー・エルフマンから影響がわかるだろう。

（画像＝Rare/Microsoft）

（Source）
https://www.nintendolife.com/news/2021/09/quick_beats_grant_kirkhope_on_how_batman_inspired_banjo-kazooie