PCで遊べるようになる『キングダムハーツII』 アクション初心者も楽しめる名作をあらためて解説
2021年2月12日、Epic Gamesはデジタル番組「The Epic Games Store Spring Showcase」の放送の中で、『キングダム ハーツ』シリーズ4作品のPC版をリリースすることを発表した。発売されるのは『キングダム ハーツ HD 1.5+2.5 リミックス』、『キングダム ハーツ HD 2.8 ファイナル チャプター プロローグ』、『キングダム ハーツ III』、『キングダム ハーツ メロディ オブ メモリー』の4作品で、それぞれ2021年3月30日に配信予定だ。そこで今回は、『キングダムハーツHD 1.5 + 2.5リミックス』に収録されている『キングダムハーツII』原作がどんなゲームなのか紹介する。PC版の購入を悩んでいる方の一助となれば幸いだ。
『ディズニー』と『FF』シリーズが融合した独自の世界観
『キングダムハーツII』は、SQUARE ENIXが2005年12月22日に発売したPlay Station 2向けのアクションRPGだ。『II』の名を冠してはいるものの、『キングダムハーツ』シリーズとしては3作目に当たる。
本シリーズはディズニー とSQUARE ENIXのコラボレーション作品であり、ディズニー作品と『ファイナルファンタジー』シリーズのキャラクターが多数出演しているのが特徴だ。一見相容れなさそうな二つの要素をミックスした世界観は、ほかの作品では味わえないだろう。
そんなシリーズの2作目となる『キングダムハーツII』では、1作目と同じく「キーブレード」に選ばれた少年「ソラ」を操作してさまざまなディズニーの世界を旅することになる。『II』は『リトルマーメイド』や『アラジン』といったお馴染みのディズニー作品はもちろん、『トロン』のようなマイナーな作品のワールドが登場したことでも話題となった。
一方で、『キングダムハーツ』シリーズオリジナルのキャラクターや設定も追加されており、ディズニー作品が登場する作品でありながらシビアな作風になっている。闇に心を奪われた人間が行き付く怪物である「ハートレス」、それと対をなす存在である「ノーバディ」、陰で暗躍する組織「XIII期間」らが織り成す物語はかなりハードだ。ディズニー映画らしいピースフルな作風を期待すると面食らうかもしれない。
また、『キングダムハーツ』シリーズは作品を増す毎に設定が複雑化し、『III』がリリースされる頃には「派生タイトルを含めた膨大な数の作品をプレイしなければ話についていけない」という新規ユーザーが参入しにくい状況に陥ってしまった。しかし、『キングダムハーツII』時点ではそこまで設定が複雑になっていないため、ストーリーを素直に楽しめるだろう。筆者は当時1作目・2作目を未プレイの状態で『II』を遊んだが、それでも話を理解するのは容易だった。
「リアクションコマンド」により誰でも爽快感のあるバトルが楽しめる
『キングダムハーツII』の戦闘システムは、アクションとコマンドを組み合わせた仕様となっている。コマンドは「たたかう(通常攻撃)」「まほう」「アイテム」などに分かれており、状況に応じてコマンドを選択しながら戦うことになる。
コマンドの中には、ソラがフォームチェンジして能力の底上げやアクションの変化が起こる「ドライブ」、特定のキャラクターを呼び出して一緒に戦える「しょうかん」など戦闘に大きな変化を加えるものも用意されており、プレイヤー好みのバトルを組み立てられるのが魅力だ。
また、本作のバトルでは特定の条件下で△ボタンを押すと「リアクションコマンド」が発動する。リアクションコマンドは操作が簡単でありながら威力が高く、派手な演出も相まって誰でも爽快なバトルを楽しむことが可能だ。加えて、本作は難易度が4段階にわかれているため、アクション初心者の方も安心してプレイすることができるだろう。