人はなぜ「Clubhouse」で深酒してしまうのか その理由を考えてみた

 今流行りの音声SNS「Clubhouse」ですが、ユーザーの間から「Clubhouse中はなぜか酒を飲みすぎてしまう」という声が上がっています。

 何を隠そう、私もその1人です。

 普段ならそこまで飲みませんし、オンライン飲み会でもワイン1杯くらいです。しかし、なぜかClubhouseで話をしていると、ワインを1本空けてしまうほど飲んでしまいました。

 今日は、Clubhouseでトークをしていると深酒になりやすい理由を、筆者なりに掘り下げていきたいと思います。

相手の姿が見えればペースを合わせられる

 オンライン飲み会のように、相手の姿が見えていれば、相手のペースに合わせながら飲むことができます。否応なしに相手の目を意識することになるので、醜態を晒さないように、適度に自分を律することもできるでしょう。

 実際、筆者はお酒が好きでも、Zoom飲み会のメンバーがあまり飲まない人たちなら、自分もほとんど飲みません。しかし、Clubhouseでは、相手の飲むペースがわからないため、自分が飲みたいだけ飲めてしまいます。また、表情を見ることができないため、酔っ払っている自分に対して、どんな感情を抱いているのかがわかりにくいという難点もあります。そのため、制限がかからずどんどん飲めてしまうのでは。

スピーカーとの距離が近く感じる

 Clubhouseは、ZoomやSkypeよりスピーカーとの距離が近く感じないでしょうか。

 特にイヤホンを使った場合、耳の中に直接スピーカーの声が届くので、普段よりも親しい間柄になれたような気がします。

 これは、大勢で会話している時に、隣に座っている人からこっそり耳打ちされると、その人との距離が縮まったように感じるのに近い感覚ではと思っています。

 同じ音声を使ったコミュニケーションツールは電話ですが、電話はマンツーマンの関係なので、ワイワイと盛り上がるアイテムとはいえず、お酒を飲むならしっとり、ちびちびが似合うかもしれません。

 一方のClubhouseは、複数人で話すことができるので、会話が盛り上がりやすい環境が整っています。Zoomのように誰かひとりが話している時はメンバーが黙っている必要もなく、発言を被せることも可能です。誰かの発言を遮ってしまうことはマナー違反ですが、そういうことができるというだけ、Clubhouseが臨場感のある場を作れていると感じられます。

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