『ドラ恋~Kiss On The Bed~』第11話ーーたくやの“男泣き”のワケは?いよいよ最後の台本、最後のキスシーンにも注目

『ドラ恋~Kiss On The Bed~』第11話レビュー

 後半戦で2回連続主役に抜擢されたたくやは「選んでもらえると思わなかった」と驚いた様子のさちかに対し「前半2回さちかと一緒に組んで、だせぇとこしか見せれなかったから」と表情晴れやかに、そして男らしく伝えた。しかしインタビューでは緊張から解き放たれ、堪えきれなかった涙が溢れ出す。「トウヤは1回も(主役を)出来てないとか絶対しんどいと思うから……主演やらせて頂くんで頑張ります」と、また彼の常に周りを思いやる優しさが滲み出ていて、今までで一番格好良い男泣きシーンだった。

 男性メンバーの中でも誰よりも涙を見せ、その時々で格好つけたりうそぶいたりすることなく真正面から自分の不甲斐なさや歯痒さにも向き合ってきたたくやの回想シーンに、グッときた視聴者も少なくなかったのではないだろうか。

 エピソード6の台本での男女の設定は、実際のたくやとさちかの関係性に少しリンクする。有名女優と駆け出しの助監督という立場の違いがあり、最初は男性側が自分なんて相手にされないと謙りながら、あくまでビジネスライクなやり取りをする。そして2人の間にある壁や立場の違いが溶けていった先にキスシーンが待ち受ける。これまでどうしてもコージにリードを許していたたくやだったが、今回一緒に演じたキスシーンでさちかとの距離は近づき、今までの関係性からさらに踏み込めたのではないだろうか。

 本番撮影後、主演の2人ともに口を揃えて「すごく楽しかった」と第一声をこぼした。さちかは今一番気になっている人を聞かれるも、「今気になっている人が2人いたとして、一番気になる人はすぐに決められない」と迷える本音を露呈した。

 次週、いよいよ最終回は台本のない本気の告白。女子がメンバー全員が見ることのできるLINEグループで意中の男子を呼び出して告白し、女子の気持ちが届いた時に男子は本気のキスを返す。

 いくつかの三角関係が存在する中、それぞれどんな結論を出すのか最後まで見届けたい。

■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2019年の劇場鑑賞映画本数は約80本。Twitter

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