コロナ禍で脚光を浴びる「洗えるスマホ」とは? 近年登場モデルは5Gにも対応

 2015年12月11日にauから発売された『DIGNO rafre』という機種をご存知だろうか。

 世界初の「”ハンドソープ”で洗えるスマホ」として、京セラが開発し話題を集めた1台だ。元々はKDDIの子どもを持つ女性社員の意見をもとに企画された。家事や育児など、生活をする上で避けられないスマホの汚れも、洗うことで清潔に保てる。当時、スマホを洗うという発想は画期的なアイデアだった。

 その後も、京セラの『DIGNO』シリーズや富士通の『arrows』シリーズなどから洗えるスマホが登場したが、いまいち注目されることはなかった。

 そもそも、汚れを落とす観点なら、クロスやアルコールなどを使えばいいだけの話だ。防水性能があればさっと水で洗い流すこともできる。わざわざハンドソープや食器用洗剤で洗う必要はない、と考える方は多いだろう。

 また洗えるスマホは、ローエンドモデルよりのラインアップが多く、この点もユーザーの支持を得なかった理由のひとつでもある。「快適なスペック」と「スマホを洗える」という魅力を天秤にかけたとき、前者を選ぶ人が多いのは明白だ。

 そんな「洗えるスマホ」がコロナ禍に脚光を浴びている。

洗えるスマホなら除菌できる

 「オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)」は10月12日、スマホのスクリーン上に滞在したコロナウイルスは「最長28日間生存」することを発表した。(参考:https://www.csiro.au/en/News/News-releases/2020/CSIRO-scientists-publish-new-research-on-SARS-COV-2-virus-survivability

 従来の調査では、数日から一週間程度の生存期間だったが、この発表により認識が覆された形だ。しかし、本調査は特別な環境下ということもあり、懐疑的な見方をする意見もある。(参考:https://www.bbc.com/news/health-54500673

 どちらにせよ、スマホに付着したコロナウイルスを除菌し、少しでもリスクを減らしたい人は多いことだろう。

 そこで活躍するのが「洗えるスマホ」の存在だ。洗えるスマホの魅力は、何も汚れを落とすことだけではない、手洗いとともに除菌できる点にある。コロナ禍によって、汚れを落とすためだけだった魅力が、除菌できるという大きな魅力に変わったのだ。

 手洗いとともに、スマホを洗う。たったこれだけでリスクを減らせるなら、利用しない手はないだろう。