コロナ禍でオンラインコンテンツの消費時間は1日7時間に eラーニング市場は4兆円成長見込み

 新型コロナウイルスの感染拡大後、人々は1日あたり平均約7時間をオンラインコンテンツに費やしていることが判明した。YouTubeやTikTokなど、ソーシャルメディアの利用時間が大幅上昇するほか、eラーニング市場も好調だ。

 リサーチ会社、DoubleVerifyの調査によると、我々は1日約7時間オンラインコンテンツを利用しているようだ。過去の同調査では1日あたり約3時間とされており、2倍以上に増加した形だ。調査では約10,000人を対象に、最近のメディアの消費状況をリサーチしている。

 利用時間の内訳を見てみると、感染拡大以降、YouTubeが43%増と最も大きく増加した。続いてFacebookが40%、Instagramが32%、Twitterも23%増と、主要ソーシャルメディアのエンゲージメントは軒並み上昇している。また禁止騒動の渦中にあるTikTokも約18%の増加に。同アプリの主要ターゲット層となる18〜24歳の間では40%の大幅増加となった。

 また、利用デバイスは、InstagramやTikTokはスマートフォンで、YouTubeはパソコンで視聴する傾向があるという。外出自粛要請により自宅での時間が増え、パソコンの利用時間が増加したことで、YouTubeの伸び率が大きく上昇したものと見られている。

 同社はレポートの中で、「利用時間の増加はソーシャルメディア全体に見られ、ユーザーのほぼ半数にあたる48%が、ソーシャルプラットフォームの滞在時間を伸ばしている。全体としてはYouTubeへの関心が最も高まったが、一方で18〜24歳のセクションでは、TikTokが最も高い成長を遂げた」と述べている。

 また、注目すべき傾向として以下の4つを上げた。

1.オンラインコンテンツの利用時間は急増しており、ソーシャルメディアとコネクテッドTV(インターネットに接続しているテレビ)への需要が加速してる
2.ユーザーはコンテンツに関連する広告に対してよりオープンな姿勢だが、適合性が必須
3.ニュースコンテンツには、ニュアンス(多様性)を増やす必要がある
4.プライバシー保護に配慮し、AIを活用したターゲティング設定が重要

 適切な広告表示や、ニュースの多様性といった、近年注目されるトピックがここにも反映されているようだ。

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