Instagramの新機能「Reels」と「Shop」はTikTokを模倣?

 Instagramは11月12日、公式ブログでShopタブとReelsタブの実装を発表した。Reelsは世界中のクリエイターのショート動画を簡単に見つけることができる。またShopタブでは、お気に入りのクリエーターやブランドのプロダクトとつながり、プロダクトを見つけ購入することができるという。

表向きは「コロナ禍のユーザーの傾向に対応」、実は「TikTok対策」

 Instagramでは、トレンドセッターである若者やクリエーターに焦点を当ててきたが、パンデミックで面白い短編動画が爆発的に増えたという。また、オンラインショッピングの動きも活発で、若者はお気に入りのクリエーターに何を購入するかアドバイスを求めているという(参考:https://about.instagram.com/blog/announcements/introducing-reels-and-shop-tabs)。

 これはInstagramがつかんだユーザーの傾向とニーズにうまく応えるための変更のようだ。「Instagramがホーム画面に過去10年で最大の変更」と『CNN』は報じている(参考:https://edition.cnn.com/2020/11/12/tech/instagram-redesign-reels-shopping/index.html)。

 Instagramが創設されたのが2010年だから、つまりそれ以来の大きな出来事ということなのだろうか。TikTokを模倣したReels(リール)は、インフルエンサーの間でも意見は様々だと同メディアは伝えている。

 Reelsに加えて、Shopを投入することは予期できたものだが、即座にこのショッピング機能を追加することで、ReelsのライバルであるTikTokに対して優位に立つことが出来ると『CNBC』は見ている(参考:https://www.cnbc.com/2020/10/05/instagram-will-start-tes.html)。

 TikTokは、アメリカのデータを収集し、中国に送っている主張するトランプ政権にコテンパンにされており、TikTokグローバル部門をOracleとWalmartに売却することも模索している。TikTokは、新しいソーシャルコマース機能のテストも行っており、もし買収が実現すれば、Eコーマス分野で強みを発揮する可能性がある。

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