iPhone利用者が10億人を突破 既存ユーザー維持とイノベーションのジレンマを打破できるか
これら10億台のiPhoneは、Appleのクラウドに接続しており、クラウドの他の要素と共に広大な世界を作り出している。Appleの規模だから、音楽ストリーミング、Podcastライブラリ、TVシリーズ、ウェアラブルを生み出せたと言える。
しかし、Appleの航海は、順風満帆とは限らない。アクティブユーザーを抱えれば抱える程に、既存ユーザーのサポートが必要になり、イノベーションが阻害されるというジレンマがある。レガシーサポートとのバランスをとることに長けているが、iPhoneで新しいテクノロジーが初めて登場することは少ない。
Appleが最初ではなく最高になるのを待つという考えは、多くの人が支持するところだが、テクノロジーの採用を遅らせる理由の一つは、基盤をしっかりと保つことだ。このやり方で、次の10億人のユーザーベースを獲得できるか、Appleの舵取りに注目だ。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。