Amazonがクラウドゲームサービス「Luna」発表 ビジネスモデルはゲーム版Amazon Prime Video?

個別にゲームを購入することも可能?

 Amazon Lunaについて報じたAndroid関連ニュースメディア『Android Central』の記事によると、Amazonの関係者は前述したluna+やUbisoftのチャンネルのほかにも多数のチャンネルを開設すると発言した。近い将来、EAやカプコンといった大手ゲームパブリッシャーのチャンネルが登場するかも知れない。

 また、同サービスを論評した『The Verge』の記事は、Luna+チャンネルを利用しているが他のゲームチャンネルで販売しているゲームを購入したい場合、月額料金とは別に購入金額を支払えばゲームが購入できるようになる、とも伝えている。このサービス内容に関しては、Netflixよりは個別に動画コンテンツをレンタルあるいは購入できるAmazon Prime Videoに似ていると言える。

 前出の『Twinfinite』の記事では、次世代ゲーム機で競っているSonyとMicrosoftが車の前部座席にいるとするならば、ゲームストリーミングサービスで競っているGoogleとAmazonは後部座席にいるようなものだ、と現在のゲーム市場を風刺したツイートを紹介している。

 AmazonはKindle unlimited、Amazon Music、そしてAmazon Prime Videoという既存のサブスクサービスに加えてAmazon Lunaを開始したことにより、Appleが提供する予定のサブスクバンドル「Apple One」の競合サービスを発表するかも知れない。サブスク市場は、多数のサービスが割拠している状態から統合される方向に動く可能性もあるだろう。

トップ画像出典:US版Amazon「Amazon Luna 特設ページ」より画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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