PS5とXbox Series X、戦略の差は“独占タイトル”にあり? 勝負を決めるのは価格か

PS5のゲームは、PS4でプレイ不可?

 ソニーのアプローチは、ゲーム機が技術仕様以上のもので、その特徴やゲームのセレクションは、文化を作り出すとされる。

 任天堂はポータブルでフレキシブルな、家族向けで楽しいコンソールを得意とし、Xboxは、常に友人とオンラインでプレイする接続性を前面に押し出している。

 一方、ソニーはゲームの多様なポートフォリオに投資して、文化の最先端を追うプレイヤーを引き付けたいと考えている。しかし、プレイヤーにはその費用が覆いかぶさってくるのも事実だ。

 『BGR』は「PlayStation 4がXbox Oneに勝ったのは、発売時の価格の差が100ドルだったということと、ソニーが確保した膨大な数の独占ゲームだった」と指摘する(参考:https://bgr.com/2020/06/16/ps5-exclusive-games-playstation-studios-important/)。

 SIEのジム・ライアンCEOは「次世代コンソールを開発する際には、前の世代にはない機能とメリットを導入し、それらの機能を最大限に活用できるゲームを作るべきだ」と『GamesIndustry.biz』に述べ、PS5のゲームがPS4に登場することを期待すべきではないとしている(参考:https://www.gamesindustry.biz/articles/2020-05-29-sonys-jim-ryan-its-time-to-give-fans-something-that-can-only-be-enjoyed-on-playstation-5)。

 このように、競合するXboxに対し、PlayStationの戦略は差別化を進めるものになっていることが伺える。その成果は、リリースされる2020年の年末以降にハッキリとすることだろう。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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