『水溜りボンドのANN0』第8回おさらい 三四郎・相田との“プロレス”の行方は?
人気YouTuberコンビ・水溜りボンド(カンタ、トミー)がMCを務める『水溜りボンドのオールナイトニッポン0』第8回目が5月21日放送された。ANN史上初のYouTuberレギュラーパーソナリティーとして注目を集めているラジオ番組をさらに楽しむために、今晩の放送を前に第8回放送の振り返りと今後に向けたポイントをお伝えしたい。
<これまでの振り返り>
■第1回おさらい バズを起こした初回放送の内容は?
■第2回おさらい “ガチ勢”リスナーとのバトル!
■第3回おさらい ナイナイ岡村との距離は縮まるか?
■第4回おさらい 輝き出したフリートーク
■第5回おさらい リスナーにいじり倒されるトミー
■第6回おさらい 三四郎・相田に発見されたふたり
■第7回おさらい なぜトミーは「大根」に?
■第8回を「radico」のタイムフリー機能で聴く
ショック! ナイナイANNは“収録”に
先週5月14日放送より、5年半ぶりにコンビとしての番組を復活させた『ナインティナインのオールナイトニッポン』。同じ曜日のANN第2部を担当する水溜りボンドは、岡村隆史に引き続き、先週は2人揃ったナイナイに挨拶できたことに大興奮した様子だった。
このまま毎週会えると思い込んでいたが、なんと来週より『ナイナイのANN』が別日収録に切り替わることが判明! “もう会えない”ということを悟った2人は「先週がラスト挨拶だった」「最初で最後って本当にあるんだ」「せめて収録日に毎回挨拶だけしに行こうかな」「むしろ俺たちも収録にしよう」と冒頭のフリートークで落胆した心境を告白。これから徐々に関係性を築いていけると信じでいたなかで、初回ではミーハー心を出さないように「芸能人ぶっていた」と深く後悔した。
カンタにいたっては「本当は写真を撮って欲しかった!!(Twitterのヘッダー用と記念用の2枚)」と番組の最後までエコーをかけた上で何度も懇願することに。水溜りボンドへの愛が深く、これまで「タイムマシンが開発されても、今までしてきた間違いや過去も含めて、全く同じ人生を選択したい」と公言してきたトミーも、この発言を撤回。2人が大好きなドラマ『プロポーズ大作戦』や映画『バタフライ・エフェクト』に例えながらも、戻るべき過去の分岐点すらないとのことだったのが……。
水溜りボンドによるネトフリ談義
リスナーの指示により今週は、Netflixでの2人のおすすめ映像を紹介。カンタは『ARASHI'sDiary-Voyage-』、トミーは『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』といったNetflixオリジナル作品を挙げていった。
カンタの挙げた『ARASHI'sDiary-Voyage-』は人気アイドル・嵐による、グループや個人の裏側に迫ったドキュメンタリー作品だ。“国民的アイドル”として、水溜りの2人の言葉を借りるなら、「コンサートが開幕する瞬間に存在が現れ、閉幕と同時に存在が消える」ような、徹底したアイドル像を持つ、遠い存在だった嵐。しかしこの映像作品では、活動休止の心境をそれぞれが語ったものや、打ち合わせ、ダンスの練習シーンなど、これまでファン以外は知らなかった一人間らしい側面が余すことなく映像に収められている。
カンタはその中で、メンバーがコンサート会場を下見する様子や演出を練る、裏方として動いている様子に感銘を覚えたようだ。アイドルである彼らの素顔を、ここまで映像として描いていいのだという驚きとともに、自分たちもイベントのブッキングや演出を担当しているため、親近感を覚えたようだった。
続いて、トミーが挙げた『ブラック・ミラー: バンダースナッチ』。ゲーム開発を担当する若手プログラマーがファンタジー小説をもとにゲーム開発する中で、次第に現実とパラレルが混同し始めるというダークSF映画だ。この映画のすごいところは、視聴者に向けてストーリーの分岐点で“選択肢”が与えられること。見ている人の選択によって、主人公の行動が変わり、エンディングが何パターンにも変化するという、ゲームのような感覚が味わえる革新的な映画なのである。
トミーがポイントとして挙げたのは、「選択肢が出るため、画面から目が離せず、結果長い時間画面を見てもらえる」ということ。この意見は1日に膨大な量の動画がアップされる中で、いかに自分たちの動画に時間を割いてもらえるかが勝負のYouTuberらしい。そして、ネット配信映画であるからこそ、こういった選択肢のある映画が作れることにも触れており、動画クリエイターとしての感性に訴えかける映画だったようだ。
クリエイターとしての水溜りボンド
クリエイターとしての2人の目線が垣間見えたということで、ここで水溜りボンドのコンビ外でのクリエイティブ活動をご紹介したいと思う。カンタは毎日の動画企画を自分で考え、自ら映像を編集し、トミーはイベント会場のブッキングやグッズの考案・チェック、舞台演出などの完全な裏方作業も自ら行うなど、演者以外の側面を持っているのだ。
カンタは、新しい挑戦として、2年前から本名である“佐藤寛太”としてMV監督を行なっている。吉沢亮がMV出演したことでも話題となった岸洋佑「ごめんね」や、シンガーソングライター室井雅也「ヒロインは君で」や「季節のグルーヴ」など、すでに多数の映像監督経験を積んでいる。
そして先月には、約6年間の映像編集技術が認められ、なんと映像編集ソフトの大手であるAdobeの「Premiere Pro」とタイアップした動画を公開した。
多くのプロフェッショナルをソフトの面で支えているAdobeという企業に、水溜りボンドの映像編集力が認められていることが、ファンとしても非常に嬉しい。遊ぶ時間や寝る暇も惜しんで映像の世界に関わってきたカンタのクリエイターとしての活躍が、徐々に表立ってきていると言えるのではないだろうか。
裏で別チャンネルを作っていたトミー
一方、トミーこと“富永知義”は2年前に水溜りボンドのチャンネル内で“夏休みスペシャル”と題して、アニメ含む5本のドラマの監督・脚本・演出をつとめている。そして、なんと先日、9ヶ月前から名前や姿を出さない状態で、監督・脚本として、ショートドラマチャンネルをYouTube内で作っていたことを告白した。
相方のカンタも知らなかったトミーの個人活動。『告ったり、フラれたり』といったチャンネル名で、映像はパオパオチャンネル(現在は活動休止中)のぶんけい率いる株式会社ハクシが協力している。トミーいわく、ハッピーエンドで終わる作品が世の中には多いとし、ならば、フラれる瞬間を切り取った映像作品を作りたいとチャンネルを開設。日常で好意を告げた後、“思いが叶わなかった”と悟る瞬間を切り取った、3分ほどのショートムービーを投稿している。YouTuberとしても忙しく活躍しながらも、演者の顔と同時にクリエイターとしての顔も持つ2人の活動にも注目したい。