Twitter、トランプ大統領の新型コロナに関する失言に対策? フェイクツイートへの対応強化で

誤った治療法の提案に対し、Twitterが“大統領特権”を剥奪?

 『Mashable』は「トランプは、Twitterのコロナウイルス誤情報の新ルールの例外ではない」というヘッドラインで報じた(参考:https://mashable.com/article/twitter-coronavirus-misinformation-rules-trump/?europe=true)。

 同記事では、「Twitterが新型コロナウイルスのフェイクニュースとの戦いにおいて一歩前進した」と評価。それというのも、Twitterは過去にトランプ大統領にコンテンツポリシーを適用せずに、「一貫性がなかった」と批判されているからだ。それを踏まえて、先述したYoel Roth氏の発言は、重要なものだとしている。

 なお、トランプ大統領は、新型コロナウイルスの治療法についての誤った情報を広めたと言われており、『CNN』は4月にトランプ大統領がツイートした「新型コロナウイルスには消毒剤の注射が有効な可能性がある」という内容を問題視。専門家は極めて危険だと否定的な見方を示していることを報じた(参考:https://edition.cnn.com/2020/05/11/tech/twitter-coronavirus-misinformation/index.html)。

 根拠のない陰謀説、身体に有害な情報、パニックを引き起こす可能性のある誤った情報は、社会にとって害となる。パンデミックという緊急事態で、そういった情報を流布することは、それがたとえ一国の元首であったとしても、断じて許されるべきことではない。

 そういった姿勢を、Twitterは今回、明確に示したといえるだろう。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

関連記事