『水溜りボンドANN0』第5回おさらい リスナーにイジり倒されるトミーと、“その時”が近づくカンタ

 4月よりニッポン放送でスタートした、人気YouTuberコンビ・水溜りボンド(カンタ、トミー)がつとめる『水溜りボンドのオールナイトニッポン0』第5回目が4月30日放送された。放送開始から早1ヶ月、ANN史上初のYouTuberレギュラーパーソナリティーとして注目を集め、毎週Twitterの国内トレンド1位を記録。今晩の放送を前に第5回放送を振り返り、今後に向けたポイントをお伝えしたい。

<これまでの振り返り>
第1回おさらい バズを起こした初回放送の内容は?
第2回おさらい “ガチ勢”リスナーとのバトル!
第3回おさらい ナイナイ岡村との距離は縮まるか?
第4回おさらい 輝き出したフリートーク
第5回を「radico」のタイムフリー機能で聴く

この1ヶ月をおさらい!

ご報告。

 4月にスタートしたこの番組も、無事に(無事に?)計5回の放送を終えた水溜りボンド。繰り返しお伝えするが、レギュラーパーソナリティとしてYouTuberを起用するのはANN史上初ということで、深夜ラジオリスナー側もだが、彼ら二人も互いの共通点や仲良くなれる位置関係を探して手探りした1ヶ月だった。

 ナインティナイン・岡村隆史が言った“YouTuber =チェーンソーを振り回してそう”というイメージを頼りに、「払拭」というキーワードで、同タイトルの漫画を全巻読破したり、チェーンソーを自宅に購入してデッサンまでしたりと、水溜りボンドの真面目さと努力が垣間見れる1ヶ月でもあった。

 その中で生まれた構図は、ツッコミ役としていつもしっかりしているトミーがしっかりしているが故に、深夜ラジオリスナーの目に止まるというもの。「そんな大柄な態度でいいんですか!?」「水溜りボンドを支配しているのはトミーだ!」と言わんばかりに、めちゃくちゃにイジり倒される、仲の良いYouTuberでもトミーに仕掛けてこなかった構図が爆誕。「イジられない為に今までしっかりやってきたのに」というトミーのキャラ付けを一気に壊しにかかり、リスナーとの“トミーをかまいたい”“トミーにかまわれたい”という謎の需要供給がピッタリ合致した結果となった。早い段階で、トミーの機械音痴ぶり(カフ下げ事件)や、生まれてこの方音楽を2曲しか知らないなどのトミーの“不思議”をカミングアウトしたことが功を奏したといえる。

カンタの“サイコパスさ”に注目せよ!

カンタのサイコパスな瞬間集めてみた

 対して、水溜りボンドの真のブレーンとも言えるカンタが、今のところ深夜ラジオリスナーにハマりきっていないように思えるところがとても惜しい。カンタと言えば、今リスナーに弄り愛されているあのトミーが“一生を費やしてカンタの夢を叶えたい”と思うほど、惚れ込んでいる「オモシロ男」なのだ。

 YouTubeのメイン企画はもちろん、動画編集もこなし、コントのネタも書き、さらにはファンは知っている通り“サイコパス”と言われるような謎の行動や発想も取れるあの男がなぜイジられない!?(悲痛な叫び) なぜそんなにつむじが5個あることを推すんだカンタ!? という、やり切れなさがファンの心にはきっとあるだろう。ただ彼は見た目や、ラジオに乗る声のトーンは実に“普通”に装っているが、今後ジワジワと時間をかけて彼の不自然な部分がリスナーに伝わっていくことは間違いないはずだ。(頑張れカンタ!)

今明かされる水ボンヒストリー

 放送開始から1ヶ月。少しずつ慣れてきた深夜ラジオリスナーに、自分たちのことをもっと詳しく話そうということで、第5回目では『水ボンヒストリー』と題して、結成秘話などが話された。

 二人が“水溜りボンド”を結成したのは、大学時代のこと。実際は1つ年上のトミーが浪人を経て入学したことから、カンタとトミーは同じ学年で出逢った。お笑いサークルに所属する二人の共通点は“ダウンタウン”。ダウンタウンの伝説のコント番組である『ごっつええ感じ』を2010年代に見ていた若者はやはり周りにはおらず、それを話せるというのが二人の共通点となった。今まで各所で話されていた“水溜りボンド”というコンビ名の由来も、お互いの好きな単語同士をくっつけたとしか語られていなかったが、実際は“ダウンタウン”に影響されて、濁音と“ン”にこだわったそうで、カンタが“ボンド”という単語を持ってきた際に「世界で一番面白い文字知ってる?」と言っていたと発覚するなど、お笑いが好きすぎて尖っていた過去が明かされた。

 カンタと会話を続けていく中で、いつしか面白いことがしたいというよりも「相方を笑わせたい」という気持ちにシフトしていったトミー。それくらい二人の会話の時間は楽しく、そして、これがそのまま続いていけば、これが仕事になればと夢見るようになる。2014年にはキングオブコントに出場。3000組から300組まで残り、その後70組へと絞る順々決勝の場で、自分たちの次に出た2700が大爆笑をかっさらったことから、レベルの違いを痛感。お互いの家の厳しさもあり、在学中に売れることは無理だと判断して、可能性のあるYouTubeへとシフトすることになった。YouTubeを見てきたファンであれば今まで語られた話でもあったが、さらに詳しくラジオという公共の電波で結成に関する話が聞けたのは、実に感慨深くもあった。

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