iPhone 9(SE2)の発表は4月15日確定か 価格とカラーリングも明らかに?

iPhone 9(SE2)はiOSシェア拡大に追い風?

 諸々の報道をまとめると、iPhone 9(SE2)が4月中に発表・販売されるのはほぼ確定的と見てよいだろう。同モデルに関して発表時期と同じくらい気になるのは、新型コロナウイルスの世界的流行という極めてイレギュラーかつ深刻な経済状況のなかでヒットするのだろうか、ということである。Apple製品専門ニュースメディア『9to5Mac』は10日、こうした疑問に答えるために役立つ情報を報じた

 9to5Macの記事によると、アメリカの2020年第1四半期におけるOS別のアクティベーションシェア(新機種を使い始めるユーザのシェアを意味する)が発表され、iOSのシェアは44%、Androidが56%だった。iOSのシェアは、直近4年の同一四半期と比較して最高値を記録した(下のグラフ参照)。この結果は、iOSシェアがやや拡大傾向にあることを意味する。

9to5Mac「Report: iOS adoption sees highest numbers in Q1 US activations since 2016」

 また、OS別のロイヤリティ(同じOSを使い続けている割合)も発表された。iOSとAndroidのロイヤリティはともに約90%であり、この値は直近5年間あまり変化がない。

 以上より、アメリカにおけるiPhoneユーザは緩やかに増加しており、なおかつiPhoneユーザは新しいスマホとしてiPhoneシリーズを買う、と見ることができる。こうした状況でiPhone 9(SE2)がリリースされた場合、一定数のiPhoneユーザは同モデルに買い替えると予想される。一方でiPhone 12が発表されるまで新モデルを買い控えるのではないか、という見方もある。しかしながら、iPhone 12の発表スケジュールが不透明であること、さらに高額が予想されることから、iPhone 9(SE2)を選ぶユーザが少なくないだろう。

 まとめると、iPhone 9(SE2)の発表・販売は、新型コロナ流行下で停滞する世界経済に対して数少ない刺激材料になるのではないだろうか。

トップ画像出典:tom’s guide「iPhone 9 launch confirmed for April 15: Here's what to expect」より画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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