『テラスハウス』東京編・第40話ーーカップル候補2組に急展開? ドライブデートで進むそれぞれの恋

 朝の明るい日差しが差し込むテラスハウス。ダイニングでは玲生が入れたコーヒーを、ビビが美味しそうに飲んでいた。しばらく雑談をしていたふたりだが、ビビの様子に気づいた玲生が「悩んでいるの?」と気遣いを見せる。どうやらビビは自分の将来に悩んでいるようだ。アメリカで活躍することを夢見ていたビビだが、そこに向かって「踏み出すことを怖い」と思っている自分がいるという。玲生は親身に悩みを聞き、「言葉も違うのに日本でこれだけやってこれてるし、きっと大丈夫だと思う」と優しく励ます。

 「つらかったら何でも言って」と受け止めようとする玲生に、ビビは「私、ここまで気を使ってもらったことはないかも。自分はいつもやってあげる側だったから。あの……すごい、うれしかった」と顔を赤らめながら感謝の気持ちを表した。会話が弾む内に、ふたりは揃って自分のことをあまり話したがらないタイプであることが発覚。ビビと玲生はすっかり打ち解けて笑顔を見せあった。

 その日の夜遅く、女子部屋に三人が揃ったところで、夢が「社長に遊びに行こうって言われて、北海道に行く」と、さらりと爆弾発言。このデートがお泊り旅行になると聞いた花は「どうする? またチュー迫られたら」と心配するが、当の夢は「チューはしないと思う」とあっけらかんとした様子。そもそも夢は自分が俊幸を好きかどうかも分かっていないが、“押しに弱い”ため俊幸にグイグイこられた結果、「自分も好きなのかな」と思ってしまっている状態だ。この北海道お泊りデートで俊幸は「本気を出す」と言っているが、果たして夢の気持ちはどちらに転ぶだろうか。

 とある日の夕方、志遠と玲生が下高井戸の旬彩料理『GENKI屋』で酒を酌み交わす。志遠は玲生を“兄貴”と呼んで慕い、自身のキャリアや恋愛について相談に乗ってもらっていた。「男らしさって何なのかな? やっぱり兄貴が一番男らしい。社長は“男らしい”とはちょっと違うなと思って」と話す志遠。どうやら志遠はテラスハウスでの恋愛に関して、どういった行動を取るのが男として正解なのか悩んでいるようだ。それに対して玲生は「俺は躊躇するのは一番危ないと思ってるから。行くんだったら行く、行かないんだったら行かない」と持論を展開した。男三人の中でアタックする相手が被ってしまっても、選ぶのは女性なのだから行くべき、というのが玲生の考え方だ。

 その後、ふたりはその場に居ない社長について、思わず本音を漏らす。志遠が「社長はウダウダ気にしそうだなあ」とぼやくと、玲生も「『えっ!誘ったの?』って多分なる」などと同調してみせた。志遠が「社長はめっちゃ(夢の)彼氏面するんだよな。なんかもう『付き合ってます』みたいな感じ」と言ったことでふたりは大笑いになる。

 そして志遠は玲生に「一番気になっているのはビビ」と心の内を明かした。前日、ビビは志遠のためにメッセージ付きの誕生日プレゼントを用意し、わざわざ男子部屋に届けに来たのだが、それが大きな決め手になったようだ。

 

 翌日の午前中のこと、志遠と玲生がダイニングテーブルで向かい合い話していると、ビビが階段を降りてくる。すかさず「天気がいいから海でも行く?」と誘う玲生。ビビは満面の笑みでオーケーするが、これを見ていた志遠の気持ちはあからさまに落ちていた。だが、志遠が自分に気があることを知らないビビは追い打ちをかけるように、玲生にコーヒーを入れてもらうことをおねだりする。そしてキッチンに立つ玲生の背中を追いかけ、ぴょんぴょんと飛び跳ねるように走っていった。全身で喜びを表すビビの姿を目の当たりにした志遠は「楽しんで」というのが精一杯の様子。翌日、志遠とビビは美術館に出かけることになっていたが、ビビに美術館の場所を聞かれるも「教えない」とそっけない言葉を返す。だが「絶対楽しみにしといて」という志遠の真剣な顔からは、ある種、決意のようなものが垣間見えた。

 快晴の空の下、玲生はビビを助手席に乗せて車を走らせる。向かったのは神奈川・逗子にある『リストランテAO逗子マリーナ』、テラスから富士山や江の島をバックに海が一望できるレストランだ。ふたりはお茶を飲みながら会話を楽しんでいたが、ビビが「玲生と一緒にいると安心する」とストレートに伝えると、玲生も「良かった。そうやって言ってもらえて、何かうれしいかも」と本当に心の底からうれしそうな笑顔を見せた。その後、ふたりは夕日を見るために七里ヶ浜まで足を延ばし、輝く太陽が沈んでいく様をバックに、ツーショットの写真を何枚も撮って思い出を残した。夕日を見つめながら「幸せすぎて泣きそうになる」と呟くビビ。特別なものとなったこの場所に、またふたりで来ることを誓い合った。

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