ソニーが100億円超「新型コロナ支援基金」設立 コンサートやアニメ業界など“クリエイティブコミュニティ”も支援

 ソニーは4月2日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に苦しむ人々を支援する、総額1億ドル(約108億円)の支援ファンド「新型コロナウイルス・ソニーグローバル支援基金」の設立を発表した。

 医療関係者、学校閉鎖などの影響を受ける子どもや教育関係者、エンタメ業界のクリエイティブコミュニティの3つの領域で支援を行なう。

 「医療関連」の支援では、1000万ドル(約11億円)を国連財団とスイス慈善基金会がサポートするWHO(世界保健機構)のCOVID-19 Solidarity Response Fund(COVID-19連帯対応基金)、国境なき医師団(MSF)、国際連合児童基金(UNICEF)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付する。また、社外パートナーと提携し、感染拡大防止や治療につながる支援活動も行なう。

 外出制限や休校で学習機会に制限が生じている「教育」領域では、ソニーのテクノロジーを使った教育支援を、教育関係者とも協力し実施する。

 コンサートの中止や映画、テレビ番組、ゲーム、アニメの制作の中断の煽りを受けている「クリエイティブコミュニティ」も支援する(参考:https://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/202004/20-027/)。

 ソニーの社長兼CEOである吉田憲一郎氏は「全世界が直面しているこの困難な状況に際し、新型コロナウイルスとの戦いの最前線、未来を担う子どもたち、クリエイティブコミュニティなどへの一層の支援を実施します」と述べている。

UNHCRに3億円、民間部門から初となる寄付

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は「このパンデミックの脅威から難民を保護するために、ソニーから300万ドル(約3億円)が寄付されます。UNHCRのCOVID-19アピールに対して、民間セクターから大規模の寄付が行われたのは、ソニーが初めてのことです。難民とホストコミュニティーの間で感染拡大を防ぐために、 UNHCRがCOVID-19のパンデミック対策を行なうには、タイムリーに資金が必要不可欠です」と述べ、ソニーの支援を歓迎する(参考:https://www.unhcr.org/news/press/2020/4/5e86eaf14/sony-provides-first-major-corporate-contribution-unhcrs-covid-19-appeal.html)。

 なおCOVID-19連帯対応基金には、Facebook、Google、Microsoft、Cisco、American Express、Spotify等も寄付している(参考:https://www.zdnet.com/article/sony-establishes-100m-global-relief-fund-to-support-covid-19-affected-individuals/)。

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