『星のカービィ64』発売から20年 3Dで立体的に生まれ変わった「カービィ」10作目の魅力とは?

本編に勝るとも劣らない3種類のミニゲーム

 本作を語るうえで忘れてはならないゲームモードがある。それは本編とは別に収録されている3種類のミニゲームだ。コース中の障害物を避けてスピードを競い合う「けんけんレース」。地面に落とさないようフルーツをかごで受け止める「とるとるバトル」。そして、ブロックを消して相手プレイヤーを場外へ落とす「おちおちファイト」。これら3つのミニゲームはどれも丁寧に作り込まれており、独立した対戦型ゲームとして見ても完成度は高かったと記憶している。

 特に筆者のお気に入りはおちおちファイト。ルールこそシンプルだが、各プレイヤーの動きを先読みして衝撃波を放ったり、相手を追い込むように立ち回って気づかれないよう落下を狙ったりと、意外に奥が深い。加えて最大4人までプレイ可能なほか、1人で問題なく遊べたのも嬉しかった。腰を据えて本編を進めた後は、息抜きがてらにミニゲームをプレイ。休憩のつもりが熱中し、気づけば”めちゃつよ”(最高難易度)のCPUを倒したいがために挑戦を繰り返していた……なんて経験のある方もいるのではないだろうか。

 生誕から20周年を迎えた『星のカービィ64』。現在はWii U用にバーチャルコンソール版も配信されているので、興味のある方はこれを機会にぜひチェックしてみて欲しい。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit

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