『FF7 リメイク』体験版を早速プレイ “あのシーン”にも細やかな演出が……!
4月10日の発売が決定し、ゲームファンの期待を集めている『FINAL FANTASY VII REMAKE』。3月2日の夕刻、その体験版が突如リリースされた。
同タイトルはもともと3月3日に発売を予定していたが、“最高のかたちで皆様のお手元にお届けするため”4月10日へ発売日を変更。一月先が待ち遠しくなったファンにとっては、またとないサプライズとなった。編集部でもこの体験版を早速プレイ。『FF7』世代の筆者は、その細やかな演出に感動するばかりだった。
まず、なにより驚くのは映像の綺麗さ。『FF』シリーズは常に映像美を追求してきたRPGタイトルだが、その技術の高さにはやはり感服させられる。クラウドをはじめとしたキャラクターの、肌のきめ細かい部分まで見られるというのは、『FF7』世代からしてもたまらない。
また、全編フルボイスで、小気味よく進行する会話劇にも感動を隠せない。今回の体験版は“壱番魔晄炉爆破作戦”までとなっているが、当時脳内補完していたクラウドとバレットの会話がここまでテンポよく展開されると思わず笑ってしまう。常にクールなクラウドに対するバレットの“嘆きツッコミ”も、今回の体験版における面白ポイントの一つだ。この辺りの演出におけるリアルさや緻密さは、『FF14』にも通ずるところがあるなと感じた。
バトルはコマンド式からリアルタイムアクションとコマンド選択式戦闘のハイブリッドに変更となっており、通常攻撃や回避行動はリアルタイムアクション形式で行われるが、戦闘中にコマンドメニューを開くと時の流れが遅くなるタクティカルモードに移行。タクティカルモードでは、プレイヤーはバトル中に貯まったATB(アクティブタイムバトル)ゲージを消費してアビリティの発動やアイテムを使用することが可能になる。
本音を言えば、この辺りは従来のコマンド戦闘を想定してプレイするユーザーにとっては少し障壁になるかもしれない。しかし慣れてしまえばなんということはないので、今作を機にゲームを再開する古参たちは、“今のゲーム”への入り口と割り切って、同作を終えてから様々な現行のアクションRPGをプレイして欲しいと思う。
また、システムが変わったことで、体験版においてはクラウドとバレットの役割の違いも明確になった(近距離の敵はクラウド、遠距離の敵はバレットといった具合に)。複数キャラの操作を切り替えながら敵を倒すという戦術性も加わり、バトルはより複雑かつ楽しいものになっている。
敵の演出もリアルさが加わることで、より恐怖感・強敵感を演出するものに。体験版において最も強敵である「ガードスコーピオン」戦は、戦闘前のムービーが加わることで当時の10倍以上、手強く感じてしまった。バレットのサンダーが有効な点などは変わらないが、障害物を使ってレーザーを避けたり、リアルタイムでガードしなければダメージが減少しないといった点が加わったことで、実際に難しくなった部分もある。