『ドラ恋~Bang Ban Love~』第3話ーードラマも現実も三角関係に!? 圧巻の演技と女性陣の輝き

 キスシーンのリハーサル前に、たすくとみことは、収録場所の海沿いから少しだけ離れ、二人きりで話す場面があった。みことは「緊張する?」と尋ね、はにかむたすくに「ドキドキする」と呟く。そして、「恵子ちゃんを好きな役だから、本当にそうなのかなって思っちゃった」とたすくに心配事をこぼす様子が、とてもキュートだ。続けて「キスシーンの相手がたすくくんで良かった」とダメ押し。これは、みことにとって最大限の攻めた発言だったはず。女子の勇気ある一歩は、こうも尊いのかと、恋愛リアリティーショーならではの楽しみを満喫させてくれる。

 脚本が良く出来ているのはもちろんだが、そこにみこととたすくの互いに惹かれ合っている等身大の気持ちも相まって、彼らにしか出来ないであろう大樹と梨花の世界観が見事に生み出された。二人がキスするところを見てしまい、涙する恵子役のはづきの演技力も言うまでもなく凄まじいし、撮影後に「二人がお似合いで、カップルって感じがして、超えられない兄妹の壁を見せつけられた」と嘆く彼女の感受性もまた眩しい。

 年齢以上に落ち着いていて、客観的な視点を持ち、負けず嫌いなはづき。だが、彼女が本当に強いのは“負け”を認められるところではないだろうか。自分から積極的に行動し、相手のリアクションからも目を背けない。これを恋愛でも仕事でも自然に出来るのだから、彼女は実に魅力的だ。

 澤田先生からの男性陣への演技指導が目立つことからもわかる通り、今回のメンバーは女性陣の方が頼もしい印象である。男性陣が、演技面でも恋愛面でもそれぞれの殻を破ってくれることを願うばかりだ。そんな期待も込めて、第4話も見守りたい。

■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2019年の劇場鑑賞映画本数は約80本。Twitter

■番組情報
『恋愛ドラマな恋がしたい~Bang Ban Love~』
毎週土曜よる11時よりAbemaTVにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(c)AbemaTV

関連記事