iPhone 11、海外でもトリプルカメラは賛否両論 低価格設定はサービス事業重視の表れか?

ある恐怖を引き起こすトリプルカメラ

 iPhone 11シリーズのセールスポイントであるカメラ性能に関しては、海外メディアの評価が分かれている。テック系メディア『Techradar』が12日に公開した記事では、同シリーズの望遠レンズや広角レンズはApple以外のスマホメーカーの製品にも実装されているものも、それらの機能の使い勝手が優れていると称賛されている。また前出の『Cult of Mac』の他の記事は、同シリーズで新しく実装されたハイキ―照明(モノ)のポートレートモードを「フォトグラファーのスタジオ撮影をタップ1回で実現できる」と表現して絶賛している(下の画像参照)。

Apple公式サイトのiPhone 11概要画面より画像を抜粋

 その一方で多数の海外メディアが、iPhone 11 Pro/Pro Maxに実装されたトリプルカメラが「集合体恐怖症」を引き起こすことを指摘している。集合体恐怖症とは無数にあいた穴に恐怖や嫌悪を抱く症状である。ライフスタイル系メディア『Prevention』が11日に公開したトリプルカメラを報じた記事は、300人の男女に対して集合体恐怖症を引き起こすような画像を見せたところ、男性の10人に1人、女性の5人の1人が嫌悪感を抱いたと報告する心理実験結果を引用している。この報告を信じるならば、集合体恐怖症は極めて稀な症状とも言えないようだ。

 以上の海外メディアの論評をまとめると、トリプルカメラに見られるようにiPhoneシリーズは今後もハードウェア的に進化するだろうが、これからは「Appleの各種サブスクリプションサービスを利用できるスマホ」という観点から最新機種を評価することが必要になるのではないだろうか。

トップ画像出典:iPhone 11およびiPhone 11 Pro/Pro MaxのApple公式仕様画面から画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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