そのままの勢いでいくのかと思いきや、渡辺翔太はひとりおどおどとして「よろしくお願いします」と返答。これは、彼らが出演していた舞台『滝沢歌舞伎ZERO』で、渡辺が演じていた役柄・銀之助であることが、YouTube側さんの配慮でテロップが入る親切設計。佐久間大介も「銀さんどこー？」とノリノリでフォローするのが、またSnow Manらしい温かさ。

　そして、学ランがパツパツな肉体派の岩本照を見た阿部が「はじけそうじゃん」と言えば、「はじけりゃ Yea！」（宮舘）、「素直に Good！」（岩本）、「だからちょいと重いのはBoo！」（渡辺）、「 That,s all right！」（宮舘）と、嵐の『A・RA・SHI』が止まらない。長い時間を共に過ごしてきたからこそ、脳内クラウドが繋がる瞬間が見ていて愛しい。

　そこに「もういいよ！　今日は転校生が来てるんだ」と、阿部ちゃん先生がツッコんで、いよいよ新メンバーが登場。いつもはシュッとしている目黒もゴリゴリにボケていく新しい顔を見せる。そして、ラウールも不良転校生のコントに乗っかろうとした結果、自己紹介で「紹介してやるよ」と天然ぶりを炸裂。もちろん、ボケるのが大好きな向井もタイ出身であることをフルに活かして、おいしい展開をいくつも迎える。

　9人になったことで、より珍回答のバリエーションも増え、盛り上がりを見せることになった『3年J組 阿部ちゃん先生』。YouTubeの企画のひとつにしておくのは、もったいないくらいだ。きっと、また新メンバーの個性を活かした新コーナーも生まれていくことだろう。9人9色の魅力が調和してきたSnow Manから、今後も目が離せない。

（文＝佐藤結衣）