まるりとりゅうが、有華、由利華、ユアネス黒川……インスタで話題のアーティストに注目

 今や音楽で夢を追う若者たちがアピールする場として主流となっているのが、動画投稿型SNSの世界。その中でも最近はInstagram(以下、インスタ)からの発信で注目されているアーティストが増えている。そこで今回は、インスタから人気者となったアーティストを何人か紹介してみたい。

 インスタは、今年2月のデータでは国内のアクティブユーザー数は2,900万人ほどで、世界では昨年月間アクティブユーザーが10億人を突破する画像共有サービスのトップランナーだ。動画の視聴者数が多いというだけでも、アーティストにとって利点である。インスタのストーリーにアップできる動画は1分だが、インスタ上でリアルタイムでフォロワーに対し動画を配信できる機能(通称:インスタライブ)がある。最高で1時間のライブ配信が可能で、スマホ一つで簡単にできるのが特徴。ライブ配信を開始するとフォロワー全員に通知が届き、配信中にユーザーはコメントやハートを送ったりすることでき、配信者と実際に会話しているような距離感でコミュニケーションがとれる。それだけ友達のような関係になると、実際に入場料金を取るライブ会場でのライブにフォロワーが駆けつけることが多く、固い集客力に繋がっている。

まるりとりゅうが

 そんなインスタライブを活用して一躍有名となったのが、まるりとりゅうが。モデル並みの愛くるしいルックスと抜群の歌唱力を持ち、同世代から大きな支持を集めているSNSの歌姫・MaRuRiと、高校時代ニューヨーク留学中からSNSで自作の楽曲を投稿したことをきっかけに国内外より反響を得て活動の場を広げる現役慶應大学生・Ryugaによるユニットだ。Twitterに流れてきたRyugaオリジナルソング「好きなのに」を聴いて、MaRuRiが「カバーしたい」とリプライし曲をカバーしたことがきっかけでコラボが始まり、2人でインスタライブを始めると人気が爆発。インスタライブには同時視聴者数が3,000人以上を集めるほど、誰よりも先に"インスタライブ=まるりとりゅうが"というイメージを定着させ、現在も毎週木曜日21時頃からインスタライブ配信している。2018年11月20日に『気まぐれな時雨』でメジャーデビューを果たした。個々に実力があるだけに、2人の歌声の美しさと絶妙なハーモニーが最高に心地良い。

まるりとりゅうが - 幸せになって

有華

 インスタにはもう一つの動画機能として、IGTVという長尺の縦型動画が楽しめる単独アプリ動画投稿ツールが昨年6月に登場。今までインスタではできなかった1分以上の動画投稿が可能になり、将来的にYouTubeに代わる動画メディアとしても期待されている。そんなIGTVにも投稿し人気を獲得しているのが、大阪出身のシンガーソングライター・有華。「日常にサプリソング(寄り添う歌)を」をモットーに活動し、ピアノによる弾きうたいを得意とし、美しい顔立ちにも関わらず明るく飾り気のないキャラが話題を呼びフォロワー数は現在約12万。かつてはオーディションやライブをしても観客が少なく、また親との約束によって内定も決まっていた(参照)。2015年から始めたインスタでフォロワーが増え、ライブをすればソールドアウト。まさに埋もれていた才能がインスタで見出されチャンスを掴んだ一人だ。人生に一度の結婚式に花を添えれるようにと作られた「Wedding Song」や、相手に変わって欲しいのなら自分も変わろうというメッセージが込められた「あなたもね」など、誰もが経験する日常的な出来事を歌うオリジナル曲によって女性を中心に支持されていった。

有華「Wedding Song」Music Video

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