『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE』に見た、“ブッ殺す以上にブッ殺されまくる”フロムの真髄
気持ちを切り替え、次のトライで移動チュートリアルを終了。武器をゲットすると、今度は戦闘です。すると状況は一変。あえて物騒な表現をしますが、とにかく人をブッ殺すのが気持ちいい。刀をガツガツぶつけ合う感じに、豪快に吹き出す真っ赤なエフェクト。特に必殺技の「忍殺」が決まる瞬間は最高です。これが決まればザコ敵は一撃なのですが、もちろんザコ敵も強いわけで、ブッ殺す以上にブッ殺されました。マップを把握した上で、敵がどこにいて、どういう動きをするかを死にながら覚えて続けます。そして確実に3人目、4人目を倒せるようになってきたところで、試遊時間が終了。わずかな時間でしたが、死の試行錯誤による達成感、アクションゲーム的な軽快さを存分に楽しむことができました。難易度の高さと爽快感は両立し辛いものだと思うのですが、今回の試遊で遊ぶ限りは見事に両立していたように思います。夢中になってテンションが上がってしまい、ウッカリお兄さんに「どうやってこういうゲームを作っているんですか?」と聞いてしまう始末。しかし、こんな小学生の社会科見学みたいな質問にも、お兄さんは笑顔で答えてくれました。
「達成感を意識して作っています」
この答えには、頷くしかありませんでした。スタッフですら死ぬ「死にゲー」らしさと、アクションゲームの軽快さ、そして達成感は間違いなく感じることができるでしょう。今はともかく、フルで遊べる日を楽しみに待ちたいと思います。
■加藤よしき
ライター。1986年生まれ。暴力的な映画が主な守備範囲です。
『別冊映画秘宝 90年代狂い咲きVシネマ地獄』に記事を数本書いています。