「5Gでより豊かな未来を」NTTドコモ代表取締役社長・吉澤和弘が語る5Gの意義

 ドコモは、2019年4月に「5G・IoTソリューション推進室」を始動させる。先進技術を活用したソリューション協創を推進すべく、全国への支援体制を強化する方針だ。最後に「5Gでパートナーとの協創することによって、新しいソリューション、ビジネス、サービスにて成長していく。非通信事業の成長に5Gをしっかりと活用していくことが我々の戦略であります。非通信分野を大きく成長させていく大きなドライバが5Gです」と挨拶しさらなるパートナーとの協創を呼びかけた。

 古川の囲み取材では、吉澤のプレゼンテーションの中で、『ラグビーワールドカップ2019』や『東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会』について明記されていたことに質問が飛んだ。古川は「スタジアムの中で、例えばVR、ARといった映像関係のソリューションを提供したいと思ってはいます」と答え、ラグビー観戦者、スタジアム周辺の方々が5Gを体験できるようになると明言。「その時にどのような方々と手組みしてやっていくかということに関しては、これからという話になっていきます」とコメントした。

 ソリューション展示ではスポーツ中継が目の前に出現し、新感覚のスポーツ観戦ができる「ジオスタ」を体験した。「ジオスタ」はレースのTV中継映像とレース中の様々な情報をARで合成することで、全く新しいモータースポーツの楽しみ方を提示する次世代コンテンツ。仮想空間上にF1やゴルフといったスポーツ競技を再構成し、新たな視点でスポーツ観戦が可能となる。担当者の方によれば、中継映像でもほぼ遅延なくAR合成が可能とのこと。スポーツだけでなく、アーティストのライブなどでも新感覚の体験が実現できることを予感させる体験だった。

(取材・文=渡辺彰浩)

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