SixTONESが小さな部屋で見せる大きな夢 『すとーんずのらじお』が面白い

 さらに、ファンから寄せられた「逆にファンに質問は?」というトリッキーな質問に、ジェシーが「デビューさせる気はありますか?」と、ぶっ込んだのもSixTONESっぽさ。SixTONESの6人を長年見守ってきたファンなら、何度も彼らがデビューするのではないかという勢いを見てきたはずだ。それぞれが異なるジャニーズJr.ユニットで活躍してきたとき。そして2012年に6人でドラマ『私立バカレア高校』(日本テレビ系)に出演し、深夜帯にも関わらず高視聴率をマークしたとき。その後、劇場版の公開にもこぎつけたとき。SixTONESとして単独ライブを大成功させたとき……。きっと歯がゆい思いをしてきたのは、ファンもメンバーも同じはず。

 そして、YouTube アーティストプロモキャンペーンに抜擢された今こそ、その時なのでは? と、期待している人も少なくないだろう。彼らの動画には各国の字幕がつけられているからか、コメント欄にも日本語以外の応援メッセージが数多く届いている。英語のできるジェシーもいることもあり、日本国内のCDデビューにとどまることなく、世界へと羽ばたいてほしいと願わずにはいられない。まるで部室のような小さな部屋で繰り広げられる彼らのやりとりに、なぜか大きなステージを夢見てしまう不思議な魅力を持った“すとらじ“。この場で、彼らのデビューが報告される日を心から待ち望んでいる。

(文=佐藤結衣)

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