読書の秋は“ゲームを読もう” ブルボン小林から伊集院光まで、ゲーマーのためのブックガイド
中川大地『現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から』早川書房(2016)
目測で5センチはあるであろう圧倒的分厚さのゲーム論。ゲームを、アーケード・コンピューター・ビデオゲームの3つに分類し、相互の影響についても論じながら、ゲーム誕生以前から現在までのゲーム史を振り返る。
500ページ以上ある本だが、専門用語も少なく読みやすい。レトロゲームの復刻版がブームになっている今だからこそ、ゲームの歴史を回顧してみよう。
『~のあるきかた』シリーズ CB`s Project
『~のあるきかた』シリーズは数多く存在するドラクエやFFの攻略本の一種だが、単なる攻略情報だけに終わらない。いや、むしろ『~あるきかた』シリーズは攻略に役立つかと言われれば役に立たないような豆知識ばかりを集めた攻略本のパロディのような書籍だ。「一撃で与えられる最大ダメージの検証」から「出現地域によるモンスターの生態調査」まで、取り扱われるゲームを遊んでいなくても読み物として楽しめる一冊。
秋の夜長にゲーム本
ゲームにまつわる文章を読むとき、ある意味で私たちは頭の中でゲームをプレイしているのかもしれない。ゲームプレイの前に、後に、ゲーム本は私たちのゲーム体験をより豊かにしてくれる。秋の夜長にゲームに思いを馳せるのも悪くない。
■脳間寺院(のうま・じいん)
京都生まれポケモン育ち、ボンクラオタクはだいたい友達。「ゲームをもっと面白く」をモットーに記事を書くゲームライター。最近、友人との「桃鉄」勝負で調子よく稼いでいたところ、友人に電源をブチ消しされて憤り中。
Twitter:@noomagame