サムスピシリーズ完全新作『SAMURAI SPIRITS』が発売決定! 作品の歴史と判明した情報を総まとめ
SNKは9月10日、対戦格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの完全新作「SAMURAI SPIRITS』の制作を発表した。現時点で判明している対応機種はPS4となっており、発売日は2019年内の模様だ。
この発表に続き、YouTubeには、約1分30秒ほどのティザー動画も公開された。トレーラー動画を確認すると、グラフィック面はサムスピ特有の和風なデザインはそのままに、登場キャラクターは3Dで描かれている。こうしたグラフィック描画を含む制作環境にはゲームエンジン「UNREAl ENGINE4」が使われており、シリーズ従来のドット絵調の2Dデザインに慣れ親しんだユーザーなら、より新鮮に感じられるだろう。回りくどい言い方を避けるなら、「SNKが誇るサムスピシリーズの新作が長い眠りから帰ってきた!」ということだ。
「斬る」アクションの快感を教えてくれたサムスピ
SNKと言えば、『飢狼伝説』や『竜虎の拳』、そしてSNK作品のキャラクターが作品の枠を超えて集結する『THE KiNG OF FIGHTERS』など、対戦格闘ゲームで多くの名作を世に送り出したゲームメーカーだ。その中で忘れてはいけない作品の一つが、1993年に業務用アーケード作品として登場した『サムライスピリッツ』である。
本作は刀剣を用いた剣劇アクションによって、まだまだキャラクター同士の肉弾戦が主体だった他の格闘ゲーム作品と比べ、鋭い武器を敵をバッサリ斬る快感で多くのユーザーを惹きつけた。そのため、対戦時におけるゲームの流れもコンボで連続攻撃を叩き込むというより、「威力の大きい一振りの攻撃でいかにダメージを与えるか」という差し合いが重要となる。ゲーム内演出もシリアスで、攻撃をくらえば流血し、勝敗が決すると敗北側のキャラクターがそのまま死亡する(作品によって演出の違いあり)。だからこそ、文字通り真剣勝負で勝利を掴むための敵を斬る(kill)行為に説得性が生まれるのだ。
ところで2018年は、初代『サムライスピリッツ』が誕生してから25周年の節目にあたるが、その間にシリーズ作品は業務用だけでなく家庭用ゲーム機向けのオリジナル作品も含めて数多くリリースされている。どれも刀剣による斬撃をメインに据えたゲームシステムが基本で、作品ごとにストーリーや登場キャラクターの変化でスパイスを加えている。業務用作品は家庭用ゲーム機への移植も盛んで、初代作は「ネオジオ」をはじめ「ネオジオCD」「スーパーファミコン」「メガドライブ」などの据え置きゲーム機、そして携帯用ゲーム機の「ゲームボーイ」には『熱闘サムライスピリッツ』とタイトルを変えて移植された。
主な業務用作品
サムライスピリッツ
真サムライスピリッツ 覇王丸地獄変
サムライスピリッツ 斬紅郎無双剣
サムライスピリッツ 天草降臨
サムライスピリッツ零SPECIAL
サムライスピリッツ 天下一剣客伝
サムライスピリッツ閃
主な家庭用ゲーム機向け作品
真説サムライスピリッツ 武士道烈伝(PS/セガサターン/ネオジオCD)
サムライスピリッツ!(ネオジオポケット)
サムライスピリッツ新章~剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃~(PS)