マイクロドローン「タイニーフープ」による画期的なMVが誕生! J☆Dee'Z「未来飛行」撮影の裏側を追う

 映像コンテンツ開発や関連機器販売などを手掛ける株式会社シネマレイが、J☆Dee’Zの新曲「未来飛行」のMVにて、マイクロドローンを使って撮影を行った。

 MVにおけるマイクロドローン「タイニーフープ」を使った映像は、以前にもモデル事務所「セントラルジャパン」に所属する10代女性たちによるプロジェクト“オンナノコズ”のプロモーションを兼ねて行われたことで話題になっていた。マイクロドローンを操縦した株式会社シネマレイの増田勝彦氏は、数々のドローン操縦の大会で優勝する実力の持ち主。先述の“オンナノコズ”や今回のJ☆Dee’Z「未来飛行」でも実機の操縦を行なっている。

オンナノコズ:"Onnanocos" × Micro Drone

 しかし、今回のJ☆Dee’Z「未来飛行」のMVは、そのスケールをはるかに超えるもの。MVは日本工学院の八王子校でマイクロドローンを使って撮影され、踊るメンバーの股下や顔の真横をカメラが通り抜ける迫力ある映像に仕上がっている。CMとマイクロドローン撮影を組み合わせた実験的な映像なども手がけている同社ならではのクリエイティブだ。

未来飛行 / J☆Dee’Z(ジェイディーズ)

 このマイクロドローンは、プロペラガードを備えた縦横110mm程度の小さなFPV(First Person View)のドローン。普段入り込めないような場所でも遠隔操作でフルHD画質の動画を制作でき、開発が発表されると世界中を驚かせすぐさま話題となった撮影機。そんなマイクロドローンが初めてコラボレーションしたJ☆Dee’ZのMVでは、マイクロドローンが通ることを想定したダンスの振付制作がされており、他の撮影機では真似することができないダンスのカメラアングルが見どころの一つとなっている。

 増田氏は「クレーンや手持ちのジンバルなどにはない、マイクロドローンならではの映像表現を心がけました。ダンスとタイミングを合わせるところが難しかったです」と撮影についてコメント。J☆Dee’Zメンバーにも話を聞くと「最初は結構怖かった」(Nono)、「結構先にいる時点で羽の音が聴こえて、『来るぞ……』と思う」(ami)、「小さいヘリコプターが迫って来るみたいな感じ」(MOMOKA)と、やはり最初は恐怖を感じていたことを明かしてくれた。

 ただ、撮影が進むにつれてメンバーも慣れてきたようで、「ドローンがペットみたいに見えてきて、いつの間にか『どんどん来て!』って感じになりました」(ami)、「途中からは『回転を入れてみよう』みたいに遊びも入れてもらえるようになった」(Nono)と話すなど、次第にグループと撮影クルーの双方がノリノリになってきたからこその表現が生まれてきたようだ。

 MVを見てもわかるとおり、「未来飛行」MVの魅力は最新の技術を使っただけでなく、彼女たちの身体的な表現である歌とダンスがメインであり、撮影とそのパフォーマンスがバッチリ噛み合っている部分にある。有名振付師のWARNERがコレオグラフを手がけ、ドローンの動きともリンクしたダンスだからこそ、股抜きや身体の間をすり抜ける臨場感ある映像が生まれた。前作「あと一歩」のMVでも幕張総合高校ダンス部とのコラボを行なったりと、制作チームに攻めの姿勢がみえるJ☆Dee’Zのクリエイティブには、今後も注目していきたい。

メイキングMV

(文=中村拓海)

■リリース情報
『未来飛行/流星のパノラマ』
7月25日(水)
初回仕様盤(CD)¥1,200 (税込)
初回生産限定盤(CD+DVD)¥2,000(税込)
<CD>※初回通常共通
M1.未来飛行
M2.流星のパノラマ
M3.swing swing swing
M4.代わりにこの唄を

<DVD>※初回生産限定盤のみ収録
『J☆Dee’Z LIVE 2018 –Feeeeel!!!- @渋谷WWW X』
1.Melody
2.Crazy For You
3.三月
4.全部好き。
5.Dream Arch
6.カラフルジャンプ
7.あと一歩

■ライブ情報
『J☆Dee’Z SUMMER LIVE TOUR 2018~未来飛行~』
8月19日(日)名古屋RAD HALL
8月26日(日)OSAKA MUSE
8月29日(水)SHIBUYA CLUB QUATTRO
チケット購入はこちら

■関連リンク
J☆Dee’Z公式サイト

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