まったく新しいスポーツ観戦の夜明けーードコモ「FUTURE-EXPERIMENT Vol.3」レポート

「FUTURE-EXPERIMENT Vol.3」レポート

 NTTドコモが昨年立ち上げた、最新通信テクノロジーを用いて新体験エンターテインメントの提供に挑戦するプロジェクト「FUTURE-EXPERIMENT」。第1弾は「距離をなくせ。」というテーマで、Perfumeによる世界3地点同時パフォーマンスを実施。第2弾「視点を拡張せよ。」では、リオ2016パラリンピック車いすフェンシング金メダリストのベアトリーチェ・マリア・ヴィオ選手と、2008北京オリンピックで銀メダルを獲得した太田雄貴氏によるエキシビションマッチを複数台のカメラで捉え、映像加工技術により、フェンシングの動きをより深く理解できるような映像を展開した。

 第3弾となる今回のテーマは「観戦を、革命せよ。」で、7月14日に都内某所でフットサルのエキシビション試合を実施。それを4Kカメラ4台で撮影し、渋谷の観戦会場に設置された横幅が20mほどあるワイドスクリーンを利用して、本会場の迫力を再現できるかに挑戦した。

4K×3面=12Kの大迫力スクリーン

 渋谷の会場に設置されたのは、横幅が20mほどある巨大スクリーン。3つのスクリーンで構成され、3つの映像が表示されたり、コート全体を映し出したりと変化する「オールピッチビューイング」だ。撮影しているのは4台の4Kカメラ。1面のコートを映し出すときは、この4台のカメラの映像を合成して映し出す。

 コート全体が映し出されている時は、まるで目の前で観戦しているかのような迫力。テレビでは見ることができなかった、プレイに直接関与していない選手の動きも、俯瞰して見ることができる。

 担当者によると物理的、コスト的な問題がクリアできれば、より大きな画面でも挑戦していきたいとのこと。大きくすればするほど、画像が荒くなる問題もあるが、それがクリアされれば将来はもしかしたら、リアルなコートサイズの画面でパブリックビューイング、というのも夢じゃないかもしれない。

選手とボールの動きを投影

 巨大モニタの裏にも、観戦エリアが設置された。こちらでは、床面に投影された選手とボールの動きを上から眺めることができる。

 サイドには2面の巨大モニタを設置。「プレイヤーズビューイング」として、選手の動き横からの映像で見ながら、ピッチの動きも確認できるので、没入感も大きい。なにより、立体的に動きを捉えることができるので競技への知識が浅くても、見た目でかなり楽しむことができた。エンターテインメント性の高い、観戦スタイルの提案だ。2つの観戦ゾーンを自由に行き来しながら、観戦客は好きな場所で楽しむことができるような仕掛けだ。

 当日開催された「フューチャーエクスペリメントビューイング」イベント本番では、およそ200名のサッカーファンが終結。大画面を前に、興奮した様子で観戦を楽しんでいた。

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