NHKのワールドカップ公式アプリが本気すぎる ロシア大会を楽しみ尽くす、充実の機能とは?

 NHKが展開するスマートフォンアプリ『NHK 2018 FIFA ワールドカップ』がスゴい。

 14日に開幕した、2018FIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会。同アプリでは、NHKが地上波で生中継する32試合がライブ配信され、全64試合の見逃し視聴も可能だ。また、試合に紐づけて、全選手のプロフィール、対戦チームの記者会見など関連ニュース、開催都市やスタジアムの情報、対戦国のプロフィールなどがまとめられ、その日のベストゴール集やハイライト映像が、いつでもどこでも観られる……というだけでも十分有用。しかし、機能はそれだけではない。

 選手データにおいては、ゴールやアシストの数だけでなく、枠内シュートやファウルの数、パス成功率、走行距離などをランキングつきで細かく確認することが可能。またチームデータとして、これまで行われた試合から、ゴール数、ボール支配率、シュート成功率、クリアやファウルの数、パス成功率、走行距離などがまとめられ、任意の2チームを比較して表示することもできる。

 また試合の観戦においては、テキスト実況によりキーポイントが示され、ゴールやファウルなど、気になるテキストをタップすれば、その時点の映像にジャンプしてプレイを確認できる。さらに、ゴールシーンはカメラの切り替えが可能だ。

 高低/左右、ゴール裏、クレーン&ワイヤーカメラ、ゴール内からの映像など、多くのアングルが用意されており、注目したいのはフィールド全体が見渡せる「戦術カメラ」だ。ゴールに直接的に関与している選手だけでなく、その他のフィールドプレイヤーの連動、いわゆる“オフ・ザ・ボール”の動きが俯瞰できるのが面白い。サッカーを見る目が鍛えられそうだ。

 また、お気に入りのチーム(国)を設定しておくと、試合開始、ゴール、後半開始など、重要な動きをリアルタイムで通知してくれる機能もある。日本代表の試合については、多くのスポーツファンが日程や開始時間を把握しているところだが、その他の気になる試合について、スケジュールをすべて調べるのはなかなか骨が折れるもの。W杯を楽しみ尽くしたいサッカーファンにとっては、こちらもありがたい機能だ。

 W杯で起こっている、なるべく多くのデータを網羅し、ユーザーがアプリ上ですべて確認できるようにするーーという取り組みは、スポーツ観戦アプリとして世界的に高い評価を受けているMLB公式アプリ『MLB At Bat』に近いものに思える。試合数が増えるごとにデータは充実し、決勝トーナメントの結果予想や、大会の総括にも大いに役立つだろう。まさにサッカーファン必見のアプリだ。

(文=編集部)

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