2種類のショットが試合を加速! 戦術広がる『マリオテニス エース』の魅力を解説
任天堂は6月22日、Nintendo Switch用ソフト『マリオテニス エース』を発売する。本作は2000年のニンテンドウ64ソフトに端を発する『マリオテニス』シリーズの最新作で、マリオやルイージ、クッパなど任天堂の看板キャラクターたちが登場するスポーツアクションゲームだ。
作中にはテニスに関するバラエティ豊かなミニゲームや、各キャラクター固有の必殺技といったマリオらしさ溢れるエッセンスが随所に盛り込まれている。そこで本記事では、『マリオテニス エース』の特徴や新機能の説明を踏まえながら、その本質的な魅力についても明らかにしていく。
戦略の幅を広げる2種類の「エナジーショット」
『マリオテニス』シリーズは「トップスピン」「スライス」「ロブ」といった3種類の基本ショットのほかに、通常は異なる特別なショットが用意されている。そして『マリオテニス エース』には、プレイヤーの戦術を大きく左右する2種類の「エナジーショット」が追加された。発動するにはエナジーゲージを消費しなければいけないが、試合を制する上では必須となるので使用機会は多い。
1つ目のエナジーショット「ねらいうち」はその名の通り、 コート上の好きな場所にショットを放つ便利な技だ。ショット自体のパワーも高く、相手プレイヤーのラケットに大きなダメージを与えられる。確実に点を取りたい場合は意表を突くショット、またラケットを破壊して勝利したい場合は、相手プレイヤーをダイレクトに狙うことも可能。攻撃に幅を持たせる特殊な技なので、ガンガン攻めるのが好きならアタッカーにはピッタリかもしれない。
2つ目のエナジーショット「加速」は、発動した時点でゲーム内スピードがスローモーションとなり、球速の速いショットや自分から遠く離れたボールも簡単に拾えるようになる。攻撃より、どちらかというと守備において活躍する技だ。
上記2種類のエナジーショットに加え、エナジーゲージを全消費して放つ「スペシャルショット」も、一発逆転の可能性を秘めた強力な必殺技である。これら特徴が異なる各ショットを使い分けることで、これまでの『マリオテニス』シリーズと一味違う駆け引きの妙を味わえそうだ。
そしてエナジーショットやスペシャルショットを使わずに、ノーマルショットのみでプレイする「シンプルルール」も搭載されている。過去のシリーズ作品に馴染みがあるプレイヤーは、こちらで懐かしい気分に浸りながら遊んでみても良いだろう。
対戦とは違ったミッションが楽しめるストーリーモード
シングルプレイ専用のストーリーモードでは普通のテニスとは異なり、様々なシチュエーションで行われるミッションに挑戦することができる。ゲーム進行に応じて、マリオのステータスを強化したり、装備するラケットをカスタマイズできるので、初心者が『マリオテニス』のいろはを学ぶのに最適と言える。操作感覚や基本ショットの打ち分けによるオーソドックスなテクニックを学んだら、プレイヤー同士によるガチ勝負が楽しいオンライン対戦に繰り出してみよう。
世界中の猛者たちと対戦できるオンラインモード
ネットワークを介したオンラインプレイでは、フレンドだけでなく世界中のプレイヤーと、最大4人までの対戦及び協力プレイが可能だ。また定期的に開催されるオンライントーナメントでは、勝利数に応じてランキングが決定するので、ちょっとした腕試しにはもってこい。実践経験にかかわらず、参加するだけで限定キャラクターやアイテムが配布されのも嬉しいポイントだ。
ポップでコミカル寄りのアクションが特徴的な『マリオテニス エース』だが、コート上の立ち回りからショットの使い分け・コース取りなど、遊び方次第ではライト~コアユーザー層まで幅広く楽しめる。シリーズファンはもちろん、これまでプレイ経験が無かったユーザーも、手に取って『マリオテニス』の世界に足を踏み入れてみてはどうだろうか。
■タイトル:マリオテニス エース
■発売日:2018.6.22(金)
■希望小売価格:5,980円+税
■公式サイト:https://www.nintendo.co.jp/switch/alera/index.html
■龍田 優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。
個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。
Twitter:@yuki_365bit