Apple Watch新OS「watchOS 5」発表 手首をタップするだけで始められる“トランシーバー機能”が追加に

トランシーバー

 watchOS 5では、手首をタップするだけで始められる声によるまったく新しいコミュニケーション方法、トランシーバーが登場。この機能は楽しく簡単に、友人や家族と素早く連絡を取るための手段で、高速かつパーソナルなApple Watch同士をつなぐ新しいコミュニケーションは、対応するApple Watchを利用している世界中のユーザとWi-Fiまたはセルラーを通じて始めることができる。(※中国、アラブ首長国連邦、パキスタンでは利用不可)

Appleの Podcastアプリケーション

 Apple Watch 用のAppleの Podcastアプリケーションにより、外出先でもApple Watchを使ってお気に入りのポッドキャストを聴いたり、配信中のポッドキャストをSiriを使ってストリーミングで聴くことが可能に。ポッドキャストの各エピソードは自動的にApple Watchに同期されるが、それらを別のデバイスで聴き終えていた場合には、Podcastアプリケーションは自動的に最新のエピソードにリフレッシュ。デベロッパ向けの新機能としては、Pandora、Audible、10% Happierなどが提供する音楽、オーディオブック、メディテーションのセッションをApple Watchに同期することで、iPhoneが近くになくても、Apple Watchだけでオフライン再生させることが可能となった。

Siriのアップデート

 Siriの文字盤には1日を通じて適切な時刻に、日課、位置情報、ワークアウト後の心拍数、マップに基づく通勤時間、お気に入りのスポーツチームの試合結果などに基づいて予測されるショートカットが表示されるように。また、Siriの文字盤にはNike+ Run Club、Glow Baby、Mobikeなどの自分が好きな他社製アプリケーションを画面から操作できるようなコンテンツも追加される。

強化された通知機能

 他社製アプリケーションからの通知に新たにインタラクティブなコントロール機能が追加され、そのアプリケーションを開くことなく利用できるように。例えば、Yelpの予約通知であれば、通知内から直接、予約の時刻や人数を変更するオプションが加わるなど。

学生用IDカード

 watchOS 5では、Apple Watchを学生用のIDカードの代わりに使えるように。Apple WatchのWalletに自分のIDカードを追加しておけば、手首を上に挙げるだけで、図書館、学生寮、イベント会場に入れたり、キャンパス内で購入する軽食、ランドリー、夕食などの支払いを済ませられたりできるようになるという。なお、この取り組みは、デューク大学、アラバマ大学、オクラホマ大学で今秋より開始され、ジョンズ・ホプキンズ大学、サンタクララ大学、テンプル大学では年末までに導入される予定だ。

 また、Appleは今回の発表にあわせ、プライドの新しい文字盤をリリース。Apple Watchユーザは、Apple Watchアプリケーションの文字盤ギャラリーからダウンロードが可能で、できます。また、プライドエディションウーブンナイロンバンドが、新しいレインボーストライプとなって登場。LGBTQ支援団体であるGender Spectrum、GLSEN、ILGA、PFLAG、The National Center for Transgender Equality、The Trevor Projectに対して寄付が行われるという。

 なお、watchOS 5は今秋、Apple Watch Series 1以降に対して無料アップデートとして提供され、利用にはiOS 12が稼働するiPhone 5s以降が必要。初期のApple Watchでは利用が不可であることがアナウンスされた。

Source:Apple

(編集部)

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