祝『ゲームセンターCX』ベスト盤発売! 収録される“神回”の見どころを徹底解説

 有野課長(よゐこ・有野晋哉)による“ゲーム実況”の草分け的人気バラエティ『ゲームセンターCX』(フジテレビONE)が、ついにブルーレイ化。『ゲームセンターCX ベストセレクションBlu-ray』と題され、「赤盤」「緑盤」の2バージョンで展開される。マリオとルイージのカラーだ。

 発売は8月2日とまだ先だが、本稿では有野が名作ゲームに挑む「有野の挑戦」として収録されているタイトルと、その見どころを紹介したい。結末はなるべく記さないようにするが、未見の人にはネタバレの要素もあることを、前もってお断りしておく。

「赤盤」収録作品の見どころは?

 「赤盤」に収録されるタイトルは、『アトランチスの謎』『プリンス・オブ・ペルシャ』『忍者龍剣伝』『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の4作品だ。


 『アトランチスの謎』は2004年10月20日放送、第2シーズンの初回を飾ったタイトル。第1シーズンは『スペースインベーダー』の生みの親=西角友宏から『ポケモン』を作り上げた田尻智まで、クリエイターへのインタビューがメインであり、ゲームプレイはサブ企画として扱われていたため、有野の本当の挑戦はここから始まったと言えるかもしれない。

 同作品は横スクロールのアクション・アドベンチャーで、ファミコン用ソフトらしく操作にクセがある。特にジャンプの制御が難しく、有野が「ギリジャン(ギリギリでジャンプ)」を駆使しつつ、謎に挑んでいく姿が、頼りなくも楽しい。「有野の挑戦」は個性的なスタッフによるサポートも見所になっており、初代AD東島氏とのやりとりに、その原点を見ることができるだろう。

 『プリンス・オブ・ペルシャ』は同じく第2シーズン、2005年2月2日/16日と、週をまたいで放送されたタイトル。番組史上初の3日間に及ぶ挑戦で、2週にわたって放送されるボリュームとなったが、見飽きることにない人気回だ。こちらもシビアなアクションゲームで、即死に繋がる理不尽な罠や、自分の分身をうまく誘導しなければならないギミックなど、有野を翻弄する要素が満載。攻略を進めていくなかで、敵の騎士に対するハメ技を発見し、おなじみになった「パターン入った!」の名言も飛び出している。

 『忍者龍剣伝』は2006年2月22日に放送されたタイトルで、第4シーズンの傑作回を生み出した。おそるべき高難易度のアクションで、歴代ADの3人が助っ人参戦する事態に。クライマックスで主人公のリュウ・ハヤブサが言い放つ「お の れ 邪 鬼 王 !!」の一言は、有野の迫真のアテレコにより、ネットを賑わす流行語となった。ちなみに2017年7月、特別企画『ゲームセンターCX on 太平洋 ~フェリーで有野課長が初挑戦!~』のなかで有野は再び同作に挑み、シリーズ続編と合わせて、フェリーで名古屋港から仙台港に向かう間に、見事クリアしている。

 そして『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』は2008年6月18日、第9シーズンの初回で放送されたタイトルだ。休止期間の特訓の甲斐もあってか、序盤はサクサクプレイ。しかし、ゲームオーバーで最初からやり直しになり、ハイスピードのアクションもあって、有野は目の疲れを訴える。途中、コンティニューを増やす方法を発見するが、気がつけば12時間を超える熱戦に。人見知りの7代目AD・中山氏が参戦するが、あまり手助けにならず、1週間後に再挑戦することが決定する。翌週、残機数とコンティニュー回数を万全に整えた状態で有野を迎えた、中山氏のガッツも見どころだ。

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