ファーウェイ新製品、指紋認証で高速起動のハイエンドノート&エンタメ性に優れたタブレットに驚き

 ファーウェイは同日、Androidタブレットを搭載した「MediaPad M5」と「MediaPad M5 Pro」も発表をした。「MediaPad M5」がWi-Fiモデルが市場想定価格37,800円、LTEモデルが45,800円、「MediaPad M5 Pro」がWi-Fiモデルのみで54,800円となる。発売はいずれも5月18日だ。

 MediaPadシリーズはブランド名の通りメディア・コンテンツに注力したタブレットで、オーディオブランドのHarman Kardonサウンドチューニングを施しているのが通例となっている。

 本機種もHarman Kardonによるサウンドチューニングが施してあり、エンターテイメント性に優れたタブレットだ。加えてファーウェイ独自のサラウンドシステムである「Histen」を搭載。また、パワーアンプ「SMART PA」により立体感のある音を再生できる。「MediaPad M5」には2基の高出力スピーカーを、「MediaPad M5 Pro」には4基の高出力スピーカーを搭載した。

非常に高精細で高音質な体験ができる

 ディスプレイサイズは「MediaPad M5」が8.4インチ(2,560×1,600ドット)、「MediaPad M5 Pro」が10.8インチ(2,560×1,600ドット)と非常に高精細だ。SoCには低省電力性に優れた「Kirin 960」を採用し、Android 8.0 とファーウェイ独自のEMUI 8.0を搭載している。また急速充電に対応することで、「MediaPad M5」は約1.9時間、「MediaPad M5 Pro」は約2.9時間でフル充電が可能だ。

HUAWEI MediaPad M5 Proのスタイラスペン(Mペン)の使い勝手

 「MediaPad M5 Pro」は10.8インチの大きなディスプレイサイズを活かし、スタイラスペン入力に対応した。同梱する「M-Pen」はUSB Cによる充電が可能な専用スタイラスペンで、4096段階の筆圧を感知。Proモデルならではの機能で「MediaPad M5」で「M-Pen」を使うことはできない。また「M-Pen」を別売りで販売するかは未定だ。

画像を見やすく最適化するClariVu搭載

 内蔵ストレージは「MediaPad M5」が32GB、「MediaPad M5 Pro」が64GB、メモリ容量はどちらも4GBだ。メインカメラは1300万画素、インカメラは800万画素でフロントには指紋認証センサーを搭載している。また、イヤホンジャックは搭載しないため、付属のUSB C オーディオジャックを介して有線イヤホンを接続する。

スマートフォンで培った技術

 新製品はいずれも、スマートフォンで培った技術が見事に活かされた製品群だった。ファーウェイスマートフォンとファーウェイのパソコンがあれば「ファーウェイ シェア」機能を使ってファイル共有が楽にできるほか、マイクロソフトとファーウェイが提携して開発した翻訳ソフトを使えば、リアルタイムで翻訳しながら通話が可能になるなど、スマートフォンで好評だった機能、技術がAndroidタブレット、ノートブックに引き継がれ、より洗練されている印象を受けた。

 また、タブレットに関してはコストパフォーマンスの良さも感じられる。タブレット本体だけでなく、専用のケースまで同梱するため、ユーザーがタブレット購入後に揃えるアクセサリー類の初期投資が全く不要なのことには、ただただ驚くばかりだ。

■佐々木翼
モバイル製品などのガジェットに詳しいフリーライター。
モバイルメディアの「ガジェットギーク」も個人運営している。

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