フェニックスの故郷やライブの様子を360度の映像で体験! 米Hulu、VRドキュメンタリー新作配信

 米Huluが現地時間2月28日に、フランスのロックバンド、フェニックスのVRドキュメンタリーをリリースした。

 これは、米HuluとLive Nationが共同で手掛けるVR音楽ドキュメンタリー『ON STAGE』シリーズのひとつで、第1弾のリル・ウェイン、第2弾のメジャーレイザーに続く、第3弾エピソードとなる。

 米Hulu社が視聴者を次のレベルのコンテンツに導くための没入型コンテンツとなる『ON STAGE』は、VRの進歩を利用し、音楽ファンがアーティストにより近づけるように、また初のプレミアムな音楽体験を提供することを目的としたコンテンツで、アーティストのルーツである場所やライブの模様などを、360度の映像で楽しめることで話題を呼んでいる。

 この第3弾として選ばれたのは、幼馴染として育った4人によって90年代に結成されたフランス・ヴェルサイユ出身のインディーロックバンド、フェニックス。4枚目のアルバム『Wolfgang Amadeus Phoenix』は第52回グラミー賞で最優秀オルタナティヴ・ミュージック・アルバム賞を受賞しており、フェス出演や単独公演など来日経験も豊富で、4月下旬には東京・大阪でジャパン・ツアーを行うことも決まっている。また、ボーカルを務めるトーマス・マーズは映画監督ソフィア・コッポラのパートナーで、現在公開中の『The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ』など、彼女の監督作の音楽を担当していることでも広く知られている。

ON STAGE: Phoenix • Official 360 Trailer
ON STAGE: Phoenix • Official 2D Trailer

 フェニックスのエピソードでは、視聴者が彼らの故郷であるヴェルサイユを訪れたり、ロンドンのアレクサンドラ・パレスでのライブのステージに参加したりという体験ができるようだ。YouTubeには約1分のトレイラーがアップロードされており、ヴェルサイユの街並みやステージからの景色を、360度さまざまな視点で楽しむことができる。

 米Hulu本体では2D版を観ることもできるが、このコンテンツを体験できるのはアメリカでサービスが開始されている「Hulu VR」のアプリのみ。なお、「Hulu VR」は米Huluによるもので、現時点で日本では体験することができない。リリースなども未定となっているが、今後日本でも体験できることを心待ちにしたい。

(文=宮川翔)

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