宇野維正の映画興行分析

『ゴジラ-0.0』、72年目の「ゴジラの日」に実写映画歴代トップの記録で発進

 10月最終週から11月初週にかけての動員ランキングは、『ママがもうこの世界にいなくても 私の命の日記』が週末3日間で動員20万5000人、興収2億6700万円をあげて3週連続1位。これで、公開から5週目で4回目のトップに立ったことに。公開から31日間の動員は241万7700人、興収は34億4100万円。まずは興収40億円超えを射程に収めたことになるが、この先も息の長い興行になっていきそうだ。

 もっとも、今週の火曜日を境に主役は交代。11月3日の祝日、「ゴジラの日」に公開された『ゴジラ-0.0』は、初日だけで興行収入9.1億円、観客動員59万人を突破して、公開初日単日の興収で邦画、洋画を問わず全実写映画における日本歴代1位の数字を記録した。ちなみに「ゴジラの日」とは『ゴジラ』第1作の公開日、1954年11月3日を記念して2017年に東宝が公式に制定したもの。つまり、由来は72年前のことだが、その言葉が公式に使われるようになってからはまだ9年と、わりと最近のこと。

 実は11月3日に公開された『ゴジラ』は、1954年の『ゴジラ』、2023年の『ゴジラ-1.0』、今回の『ゴジラ-0.0』の3本のみ。2016年に公開された『シン・ゴジラ』のゴジラをベースにした新しいゴジラ像が東宝本社近くの日比谷ゴジラスクエアにお目見えしたのが2018年。毎年11月3日前後に開催されている東京国際映画祭のメイン会場が日比谷周辺に移転したのが2021年。そのクロージング作品を飾り、第1作以来69年ぶりに「ゴジラの日」に日本公開された2023年の『ゴジラ-1.0』の世界的大ヒットとアカデミー賞特殊効果賞の受賞。今回の『ゴジラ-0.0』の「ゴジラの日」におけるロケットスタートは、約10年のそのような道筋の先に実現したわけだ。

 世界中で拡大公開される『ゴジラ-0.0』だが、世界最大マーケットの北米も含め、当初東宝は「ゴジラの日」の11月3日に全世界同時公開を狙っていたという(最終的には、日本公開から1週間以内に各国で順次公開されることに)。(※)『ゴジラ-0.0』の最初の週末成績については、次回詳しく分析する予定だ。

参照
※ https://www.toho.co.jp/our-moments/2026/11/8.html

■公開情報
『ゴジラ-0.0』
全国公開中
出演:神木隆之介、浜辺美波、山田裕貴、佐々木蔵之介、國村隼、田中美央、安藤サクラ、長澤まさみ、田中泯、吉岡秀隆
監督・脚本・VFX:山崎貴
音楽:佐藤直紀
製作:東宝
制作プロダクション:TOHOスタジオ、ROBOT
VFX:白組
©2026 TOHO
公式サイト:https://godzilla-minuszero.toho-movie.jp/
公式X:https://x.com/g_minus_zero

『今週の映画ランキング』(興行通信社):https://www.kogyotsushin.com/archives/weekend/

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