安斉星来、“言霊”を引き寄せて挑んだ初ヒロインの覚悟 「“嘘のないお芝居”を届けていきたい」

やまもり三香による人気コミックを、主演・道枝駿佑と、ヒロイン・安斉星来で実写映画化した『うるわしの宵の月』。容姿端麗で「王子」と呼ばれる女子高生・滝口宵と、同じく校内で「王子」と称される先輩・市村琥珀によるラブストーリーだ。自身も原作の熱狂的なファンであったという安斉。ファンから「宵ちゃんに似ている」と言われたことをきっかけに作品と出会い、言霊を引き寄せるように初ヒロインという大役を掴み取った。公開を目前に控えたプレッシャーと葛藤、道枝駿佑演じる琥珀と「吸い込まれる」ように向き合った撮影の裏側、そして自らの芝居に対する厳しい自己評価と「絶対に手抜きをしない」という役者としての覚悟まで、安斉に話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】
「本当に言霊はあるんだなと」
――いよいよ公開が目前に迫ってきました(※取材日は公開1週間前)。プロモーション活動も大詰めかと思いますが、現在の心境はいかがですか?
安斉星来(以下、安斉):正直、すごく怖いです! 原作ファンの方にもに大きなご期待をいただいている分「その期待に添えなかったらどうしよう」という不安もありますし、早くこのプレッシャーから解き放たれたいと常に思っています(笑)。でも、自分としては悔いなく全力を出し切った作品なので、一人でも多くの方に愛していただける作品になってほしいと心から願っています。
――安斉さんご自身、オファーを受ける前から原作コミックの大ファンだったそうですね。
安斉:そうなんです。最初にオファーをいただいたときは、原作ファンとして「えっ、実写化するんだ!」という驚きと同時に、「……まずいことになってしまったぞ」という焦りが込み上げてきました(笑)。でも、作品を任せていただいた以上は絶対に逃げちゃいけない。精神誠意、愛を込めて挑もうと覚悟を決めました。
――そもそも、原作コミックと出会ったきっかけは何だったのでしょうか。
安斉:私はもともと漫画をあまり読むタイプではなかったのですが、女性のファンの方から「星来ちゃんに似ている子がいるから読んでみて!」と教えていただいたのがきっかけでした。実際に読んでみたら、やまもり先生の描かれる絵が本当に綺麗で美しくて……! 一瞬で作品の虜になり、「次が早く読みたい!」と夢中になりました。
――ファンの方の「似ている」という声がきっかけで作品を知り、実際にヒロインに抜擢されたのはまさに奇跡ですね。
安斉:本当に言霊はあるんだなと感じています。マネージャーさんたちと「実写化したらやりたいよね」と話してはいたのですが、いざお話をいただいたときは「本当に!?」と震えました。
――原作の美しい世界観や「王子」と称される宵の佇まいを実写で表現するにあたり、意識されたことはありますか?
安斉:原作の宵ちゃんは絵だからこそ完璧な「王子」であり、容姿端麗でクールな魅力に溢れています。でも、生身の人間がそれをそのままやりすぎてしまうと、リアリティがなくなってしまう。竹村(謙太郎)監督や道枝(駿佑)さんとも、「人間ができる限界の範囲内で、どれだけ原作をリスペクトして“うるわしさ”を表現できるか」をすごく話し合いました。
――印象的な仕草やポーズの角度など、細部まで徹底的にこだわられたそうですね。
安斉:はい。出会いのシーンで琥珀先輩にアゴクイをされる場面では、監督から「ただアゴを上げられるのではなく、琥珀の世界に吸い込まれてください」という演出指示をいただいて。身体の角度や視線の泳がせ方、夏祭りでかかとをあげる瞬間など、微々たる部分ですが“うるわしい世界観”を画面に残せるように試行錯誤しました。保健室のシーンも、事前に何度もリハーサルを重ねて撮影に臨みました。
























