恋する14歳の夢と妄想!? 『オルモと夏のステレオ』ロス・ダグ・ダグズの楽曲流れる本編映像

11月20日に公開される映画『オルモと夏のステレオ』の本編映像が公開された。
本作は、ブラッド・ピット率いる映画製作会社プランBエンターテインメントが製作した青春映画。第75回ベルリン国際映画祭パノラマ部門で上映された。
1979年、アメリカ・ニューメキシコ州。14歳のオルモは身動きが取れずにいた。本当なら親友ミゲルと遊びたいのに、この日は病気で寝たきりの父の世話を任されていた。そんななか、憧れの幼なじみニーナからパーティに誘われ、どうにか役目を抜け出そうと奮闘する。やがてその小さな企みは、すれ違いを抱えた家族をも巻き込み、オルモはいたずらと混乱に満ちた忘れられない一夜へと足を踏み入れていく。
監督・脚本を務めたのは、メキシコ出身のフェルナンド・エムケ。2004年の長編デビュー作『ダック・シーズン』はカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、メキシコ最高峰の映画賞アリエル賞で11部門を受賞した。『ニューオーダー』でヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞したミシェル・フランコも製作に加わっている。
主人公オルモを演じるのは、オーディションで抜擢されたアイヴァン・ウタパ。オルモが想いを寄せる幼なじみのニーナ、病気で寝たきりの父・ネストル、家族を支える母・セシリア、姉・アナ、親友・ミゲルら、個性豊かな登場人物たちが、ひとつの家族に巻き起こる“最低で最高な1日”を形づくっていく。
監督・脚本を務めたエムケは本作について、「私は昔から、成長に関する物語ーーその喜び、遊び心、痛み、戸惑い― に惹かれてきました」と語る。これまでの作品にも子供たちを登場させてきたというエムケ監督。本作では、14歳の頃からメキシコで共に育った親しい友人、バネッサ・ガルニカと共同で脚本を執筆した。続けて、エムケ監督は「私と彼女は音楽が好きでジョン・ヒューズ監督の映画が好きという共通点があり、そのおかげでとても自然に意思疎通ができました」と振り返る。脚本づくりにおいて、「何かがうまくいっているかどうかを判断する基準はシンプルでした。私たちを笑わせたものは残す。泣かせたものならなおさら残す、です」と二人には明確な判断基準があったことを明かす。
本作で描こうとしたのは、思春期のきらめきだけではない。「本作では、思春期がもたらす美しさや心の痛みといったあらゆる側面を描きつつ、ごく普通の家族が日々直面するとんでもない状況にも光を当てたかった」と語る。その根底にあるのは、監督自身の心の奥深くに刻まれた個人的な体験だ。「本作は私の心の奥底にある極めて個人的な体験から生まれました。この映画の制作の過程を通じて、私たちが個人的な体験を普遍的なものへと昇華できたことを願っています」とコメントした。
公開された本編映像では、青空の下で筋トレに励む14歳のオルモが、幼なじみのニーナといい雰囲気になる様子が映し出される。好きな女の子の前で少しでもカッコよく見られたい、そんな思春期ならではの淡い期待が垣間見えるひと幕だ。映像を彩るのは、メキシコのロックバンド、ロス・ダグ・ダグズ(Los Dug Dug's)の楽曲「Yo no Sé」。1979年の空気をまとった軽快なサウンドが、オルモの胸の高鳴りをいっそう引き立てる。

■公開情報
『オルモと夏のステレオ』
11月20日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
出演:グスタボ・サンチェス・パラ、アイヴァン・ウタパ、ディエゴ・オルメド、アンドレア・スアレス・パス、ロサ・アルメンダリス
監督:フェルナンド・エムケ
脚本:フェルナンド・エムケ、バネッサ・ガルニカ
製作:デデ・ガードナー、ジェレミー・クライナー、エレンディラ・ヌニェス・ラリオス、ミシェル・フランコ
提供:スターキャット
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
2025年/アメリカ・メキシコ/英語・スペイン語/84分/アメリカンビスタ/5.1ch/カラー/原題:Olmo/日本語字幕:草刈かおり
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